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TPP=環太平洋パートナーシップ協定の国会承認を求める議案などを審議する衆議院の特別委員会で首相は、日本が国内手続きを先行して進めることで、アメリカ側の承認を促していきたいという考えを示したと報道されている。

アメリカの上下院は共にTPP反対の共和党が支配、レイムダック状態のオバマ大統領ではTPPの議会批准はできない。時間もない。次期大統領両候補のトランプ氏はきっぱりTPPについてはを反対するどころか、自国利益だけを考慮し保護貿易主義を強化すると主張、クリントン候補もTPPに反対を表明、すでに安倍首相に対し直々にも反対を伝えている。

アメリカがTPPを批准しない限り、日本にとってTPPは何のメリット・利益があるというのだろうか。国益は何ぞやと問うたい。

臨機応変に構えなければ、もう決めたことだとして目的や国の利益を見失い、昔のような経過を辿ることになる。世界経済を動かしているアメリカを、動かすなど傲慢な考え方は捨てるべきだろう。