警視庁は６日、ＮＨＫ子会社のＮＨＫアイテックの元社員の石川泰之容疑者（４６）と栗原貴幸容疑者（４１）の２人が、放送関連施設の工事などで架空の発注を繰り返し、会社から約１２００万円をだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕した。

２人は、一昨年２月から昨年４月までの間に、放送関連施設の工事などで架空発注を繰り返し、会社から約１２００万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれている。

２人は容疑を認め、石川容疑者は「借金の返済に充てた」、栗原容疑者は「生活費に使った」などと供述しているという。

警視庁はほかにも不正な発注を行って金をだまし取っていたと見て調べている。

ＮＨＫアイテックは、２人が６年間にわたって約２億円を着服していたとして、今年２月、懲戒解雇の処分にしたほか、警視庁に刑事告訴していた。