札幌市が発注した市営野球場の工事をめぐって、入札に関する情報を市の職員だった男から聞き出して不正に利益を得ていたとして、市は談合に関わった東区にある工事業者の鬼木製作所の入札の参加資格を取り消した。
同社は、平成２５年３月、市が発注した「札幌市麻布球場」のゲートの取り替え工事の指名競争入札で、市のスポーツ部の職員(当時)から設計金額を事前に聞き出し、不正に利益を得ていたという。
市は、入札参加資格の要領が守られていなかったとして、同社に対する入札の参加資格を１日付けで取り消した。

２０１６年１１月７日の記事
2013年3月まで札幌市のスポーツ部施設課に勤務していた宮越容疑者(64)は2013年に行われた麻生球場の改修業務に関する入札で業者に落札予定価格を事前に伝え受注できるよう便宜を図った官製談合防止法違反の疑いがもたれている。
改修業務は同じく逮捕された山崎容疑者(65)の会社が当時、470万円で受注していた。
警察は宮越容疑者の現在の勤務先の家宅捜索もあわせて行っていて談合の構造解明を進める方針。