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太平洋セメントは14日、子会社の山陽白色セメント(広島県三原市糸崎南1丁目2番1号、代表:花田裕志)の工場を閉鎖とともに会社を清算する手続きに入り、従業員はグループ内の配置転換などで対応すると発表した。
公共事業が減少して国内のセメント需要が大きく落ち込むなかで、セメント業界最大手の太平洋セメントが、国内で唯一、「ホワイトセメント」という高品質のセメントを生産している広島県三原市にある子会社「山陽白色セメント」で生産している高品質のセメント「ホワイトセメント」の生産を来月いっぱいで打ち切り、工場を閉鎖することを決めた。
ホワイトセメントは、美術館や図書館などの建物や彫像に使われ、通常のセメントより価格が高い製品だが、かつてと比べ公共事業が減少し、セメントの需要も落ち込むなかで販売不振が続いていた。
この工場は、国内で唯一、ホワイトセメントを生産していて、太平洋セメントでは今後、国内の需要には海外から輸入して対応するという。
山陽白色セメント(株)の歴史は、日本のセメント業界の沿革を見ているようだ。
山陽白色セメント(株)概要
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所在地
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広島県三原市糸崎南1丁目2番1号
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沿 革
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当社は1996年(平成8年)1月、太平洋セメント㈱発足に先立つこと2年、それまで日本セメント㈱糸崎工場と秩父小野田㈱の子会社である北九州小野田セメント㈱で生産していたホワイトセメントの生産効率化のため、両社が合弁で日本セメント㈱糸崎工場を分社化して設立した、日本で唯一のホワイトセメント製造会社。当社製品は全量を太平洋セメント㈱へ卸売しており、一般ユーザーへの販売は太平洋セメント㈱が行っている。
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1932年 日東セメント(株)創立
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1941年 合併により浅野セメント(株)
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1947年 日本セメント(株)に社名変更
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1961年 ホワイトセメントの製造を開始
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1982年 NSP(5段サイクロン)化
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1996年 山陽白色セメント(株)設立
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資本金
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1億円
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決算月
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3月
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株 主
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太平洋セメント株式会社 100%
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社 長
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代表取締役社長: 花田 裕志
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取引銀行
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中国銀行 糸崎支店
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従業員数
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33名
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主たる業務
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ホワイトセメントの製造及び太平洋セメントへの卸売販売
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