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宅配大手の佐川急便が、年内の東証1部への上場を目指し、主幹事証券会社などと調整に入ったことが20日分かったと報道されている。
調達した資金で合併・買収(M&A)を加速し、海外を中心に物流網を拡大し、国内トップの日本通運を追い上げる。
佐川急便では、不祥事が続いており、株式公開で透明性を高めることにより、企業イメージの改善も期待できる。上場時の時価総額は3千億円を超える可能性もある。
親会社のSGホールディングス(HD)は、佐川急便の株式の80%を保有しており、上場に伴って一部を売却する。上場後も筆頭株主の地位を維持する見通し。
早期に上場していれば、いろいろな胡散臭いことに嵌りまくることもなかったろうが・・・。

汚職事件
1992年(平成4年)には、裏金を使った政界工作のいわゆる「東京佐川急便事件」を引き起こし、また2001年(平成13年)には奈良県警を舞台とした汚職事件「奈良佐川急便事件」も発生した。
これを受け、その後、地域法人の完全統合(1992年(平成4年) 〜 1994年(平成6年)にかけて実施。また2002年(平成14年)には別件で佐川急便グループ23社を合併)、コンプライアンスの推進を行った。

虚偽登記事件
2002年(平成14年)12月25日、当時京都府議会の自由民主党府議団長だった森田喜兵衛が佐川急便の全役員を解任し、自らを代表取締役とするなど計6名が役員に就任するという虚偽の登記(登録印鑑変更も)が行われた。森田は現法人成立からしばらくの間実際に佐川急便の役員になっており、その後独立して京和運送を興したあとも取引があったが、2000年(平成12年)に取引をやめている。後日森田は逮捕に至り、解任登記された役員は翌2003年(平成15年)1月6日付で回復登記されている。

国の重要文化財破損
八戸市埋蔵文化財センター 是川縄文館が青森県野辺地町から借用した国の重要文化財「赤漆塗木鉢」を、八戸市から委託された佐川急便が野辺地町立歴史民俗資料館から縄文館への運搬中に破損した。
東北支社仙台店(南東北支店仙台営業所)パワハラ事件
東北支社仙台店(南東北支店仙台営業所)で経理などの担当者が、直属の上司からエアガンで撃たれたり、つばを吐きかけられたりする暴行や嫌がらせを受け、2011年(平成23年)12月にうつ病の診断を受けた。4日後には自宅で制服姿で首をつって自殺した。

不法駐車身代わり問題
東京営業所の運転手ら6人が、駐車違反での検挙を免れるため知人らを身代わり出頭させていたとして、2016年11月22日に警視庁が犯人隠匿教唆と犯人隠匿の容疑で逮捕した。
同営業所では約30人の運転手が身代わり出頭をしてもらったことがあると証言しており、営業所内で蔓延している可能性が出ている。

従業員による荷物投げ付け行為
従業員が荷物を投げるなどの行為を収めた動画がインターネットで公開され、佐川急便は謝罪を行った。
以上、
世界の物流事業者へ変貌していくため、企業イメージはかなりよくなったが、社員さんたちのモラルがまだ問題が残っているようだ。銭にはなるようだが、長時間労働問題もあるだろう。