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全国の百貨店などで婦人靴を販売している社「卑弥呼」(渋谷区)が、株式の公開買い付けに応じるという内部情報をもとにしたインサイダー取引で2000万円余りを不正に得たとして、証券取引等監視委員会は、この会社の小林史伸元役員(50)と知り合いで別会社に勤める大阪府の菊原正二、 本名・朴正二役員(55)の2人を、金融商品取引法違反の疑いで大阪地検に刑事告発した。

小林元役員は現職だった昨年3月、ジャスダックに上場していた「卑弥呼」が投資ファンドによる「TOB」、株式の公開買い付けに応じ、上場廃止になるという内部情報を知り合いの菊原役員に伝えたという。

菊原役員は、この情報をもとに事前にこの会社の株を大量に購入し発表後に売却して、2000万円余りの利益を不正に得ていたという。

このため監視委員会は27日、小林元役員と菊原役員の2人を金融商品取引法に違反するインサイダー取引の疑いで大阪地検に刑事告発した。