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現代自動車は、昨年9月、32項目のリコール隠しが内部告発され、米国では後追いリコールの疑いで当局から審査をかけられ、中国では危機的状況であるにもかかわらず、米国でも販売台数が大きく落ち込んでいる。

カーデザインは、安全・品質・走行性能・耐久性などが前提となる。特に安全にかかわる問題は速やかなリコールが求められている。その前提となるところが揺らぐなかで、現代・起亜はカーデザイン強化を図るという。

現代グループは、ヨーロピアンスタイルにするのか、アメリカンスタイルにするのか、今だ決めかねているようだ。
ただ、起亜車は、社長が元BMW統括デザイナーのシュライヤー氏であり、今般、BMWデザイナーのルクレア氏をデザインセンターの常務として招聘しており、ユーロピアンスタイルへ向かわせるようだ(社長はドイツ人でデザインできるお友達が欲しかったのかもしれない)。ただ、現代は、高級車ブランドを独立させる意向を示しており、そのデザインを統括させるものと見られるが、地合いが悪すぎ販売戦略も見えてこない。

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起亜車は14日、ピエール・ルクレア氏を起亜デザインセンターのスタイリング担当常務として起用したと明らかにした。
起亜車は、「ルクレア常務は、破格的で実験的なデザインで市場に反響を起こした世界的な自動車デザイナー」とし「今月末、起亜車に本格的に合流する」と説明した。

<ルクレア氏のカーデザイナー歴>
ルクレア氏は、イタリア・トリノのフォードデザインスタジオでフォードGTなどの様々なモデルの内外装デザインに参加した。
2000年からは、米ロサンゼルスのBMWデザインスタジオでBMW・MINI・ロールスロイスのデザイン業務を担当した。
特に、2004年以降には、ドイツ・ミュンヘンBMW本社に在職しながら、スポーツ用多目的車(SUV)のX5(2世代)とX6(1世代)モデルをデザインして、BMWSUVラインのアイデンティティを確立したと評価された。
2011年には、BMW高性能ブランド「M」の総括デザイナーとしてM3、M4、X5M、X6Mを誕生させた。
2013年以降は、中国の自動車会社「長城汽車」に移籍してデザイン総括者となっていた。

<起亜車は社長がデザイナー>
起亜車は2006年、世界3大自動車デザイン巨匠に選ばれたアウディのデザイン総括出身ペーター・シュライヤー氏をデザイン総括社長に起用するなど「デザイン経営」を推進してきた。シュライヤー氏は、起亜自動車社長兼現代自動車グループの最高デザイン責任者。

<ペーター・シュライヤー氏のデザインとされる車両>1953年生
アウディ・TT(1998年)、アウディ・A6(1998年)、アウディ・A3(1996年)、VW・ニュービートル(1998年)、VW・ゴルフIV(1998年)、VW・コンセプトR(2004年)、VW・コンセプトC(2004年)
キア・フォルテ(2008年)、キア・ソレント(2009年)、キア・ヴェンガ(2009年)

ルクレア常務は、今後、ペーター・シュライヤー社長、ユン・ソンホ起亜デザインセンター長などと共に起亜車の中長期的なデザインの戦略方向を立て、内外装デザインと色・素材までデザイン革新作業を進める予定。
起亜車関係者は「ルクレア常務は欧州や米国、中国など主要自動車市場を広く経験したスターデザイナー」として「クリエイティブでダイナミックなデザインを追求するルクレア氏のデザイン性向が起亜車の内外観を大きく変えていくだろう」と話しているという。
以上、中央日報参考

現代Gは、なかなかリコールせず、リコールしないことで安全性能で高く評価されても、32項目も内部告発される始末、まずは品質部門を強化すべきではないのだろうか。それも韓国では、当局からのリコール要請を安全だと拒否、当局から強制リコール命令を受ける始末。何か三菱自とよく似ている。

アメリカ市場での現代・起亜の販売台数月別推移
 
 
2017
2016
 
台数
前年比
台数
前年比
1月
現代
46,507
3.3%
45,011
1.1%
起亜
35,626
-7.0%
38,305
0.0%
小計
82,133
-1.4%
83,316
0.6%
2月
現代
53,020
0.0%
53,009
1.0%
起亜
42,673
-14.2%
49,737
13.0%
小計
95,693
-6.9%
102,746
6.4%
3月
現代
69,265
-8.0%
75,310
0.4%
起亜
49,729
-15.2%
58,279
-0.8%
小計
118,994
-10.9%
133,589
-0.2%
4月
現代
63,050
1.3%
62,213
-8.5%
起亜
53,358
-5.6%
56,508
6.1%
小計
116,408
-1.9%
118,721
-2.2%
5月
現代
60,011
-15.5%
71,006
11.6%
起亜
58,507
-7.0%
62,926
0.8%
小計
118,518
-11.5%
133,932
6.2%
6月
現代
54,507
-19.3%
67,511
0.0%
起亜
56,143
-10.3%
62,572
13.7%
小計
110,650
-14.9%
130,083
6.9%
7月
現代
54,063
-27.9%
75,003
5.6%
起亜
56,403
-5.9%
59,969
6.5%
小計
110,466
-18.2%
134,972
6.0%
8月
現代
54,310
-24.6%
72,015
-12.7%
起亜
53,323
-1.7%
54,248
-7.9%
小計
107,633
-14.8%
126,263
-3.6%
累計
現代
454,733
-10.9%
521,078
1.5%
起亜
405,762
-9.3%
442,544
5.7%
小計
860,495
-10.1%
963,622
3.4%
年計
現代
 
 
775,005
1.7%
起亜
 
 
647,598
3.5%
小計
 
 
1,422,603
2.5%
・米乗用車市場全体の1~8月は▲2.9%減。
 
<シュライヤー氏デザイン作品>モデル
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