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タクシー会社の熱海交通自動車(株)(静岡県熱海市渚町24-1、代表:原英之)は11月28日、静岡地裁沼津支部において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、平岩哲行弁護士(電話055-935-4833)が選任されている。

負債額は約2億5千万円。

同社は戦前の昭和15年12月設立の老舗タクシー会社。民間車検場を併設し、一定の顧客を有していたが、主業のタクシー業が消費不況により観光客減が続き、インバウンド効果も限定的で採算性が悪化したまま行き詰った。

政府の政策により、消費動向を左右する中流層が大幅に剥落するなか、国内の宿泊観光客数は減少し続けており、インバウンドの観光客を取り込まない限り、観光地は総じて苦しい。新規世界遺産登録でも国内観光客が押し寄せ、宿泊施設がパンク状態と言ったニュースはまったく聞かれなくなった。国民の主を占める中流層を押し上げさせない限り、国内観光客の需要増は期待できない。TVの観光地などの紹介番組でもインバウンドものばかりになっている。