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播州織物の染色加工の村徳染工(株)(兵庫県西脇市下戸田60、代表:村上隆通)は2月19日事業停止、事後処理を丹羽浩介弁護士(電話06-4707-6262)に一任して、自己破産申請の準備に入った。なお、同社は織物業者から請け負い、残っている原糸の染色加工をするため工場を引き続き稼動させている。

負債額は約4億5千万円。

同社は昭和3年創業の地元西脇市の播州織物業者の各種原糸の染色加工を行い、漂白加工やシルケット加工も手がけ、バブル当時は約24億円の売上高を計上していた。

しかし、播州織物業界がバブル崩壊による消費不況、部触れ経済で衰退、平成29年5月期には3億円台の売上高まで減少、経営不振から資金繰りにも窮し、今回の事態に至った。

日本の伝統産業はこうしてなくなっていく。勤労者へ還元しない企業最優先政策より、勤労者所得減税など消費拡大への政策転換が求められる。