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野党6党は詐欺で収監中のペテン師籠池氏に面会するそうだが、呆れるばかりである。まさに語るに落ちた。野党の劣化は目覆いたくなる惨状というべきである。

野党は国会で詐欺師に拘置所で面会したら、こう証言した、ああ証言した。だから昭恵夫人の国会証言は必要だと。

詐欺師の証言以外何の証拠も無いのに私人を国会に呼べ呼べというのは、たんに嫌がせ、虐め以外の何物でもない。これこそ変態野党が大好きな人権問題である。

きょうも、珠玉の(農と島のありんくりん)を読んでみてください。



農と島のありんくりん
http://arinkurin.cocolog-nifty.com/

27日に佐川前局長の証人喚問があります。先日も書きましたが、ここが山場になるはずです。  

裏返して言えば、これ以上野党とメディアにとってやりようがないのです。  

だって最後には「忖度」ですもん。テレパシーでもなければ、「お前は忖度しただろう」なんて決めつけられるはずがありません。  

今、野党とメディアは、「財務局は昭恵夫人に忖度して値引きした」というストーリーに持ち込もうと涙ぐましい努力をしています。 

どう見ても、無理筋ですね。あの人、ただのスピリチュアル好きの天然だもん。

よくしてあげたいという善意はあったかもしれませんが、秘書を通じて「あの話どうなの」と聞いたくらいです。

首相夫人という地位の定義が曖昧なので、これも厳密には関心できませんが 、このていどは政治家が日常的にやっていることにすぎません。

そこに金が絡んでくると、収賄になりますが、籠池容疑者は「夫人から100万もらった」っていうのが決めゼリフでしたから、おいそりゃ逆だろうって。

どこの世界に、金出して口聞きするアホがいるんだって(苦笑)。 

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こんな詐欺容疑者の言う戯れ言をまだ聞き足りないとみえて、野党は収監中の彼に面会しに行くそうです。 

「忖度したろう」というのは、いわば念力の証明のようなもので、いっそうのこと昭恵さんを証人喚問するなら、中世の魔女狩り裁判よろしく「身体にある魔女の印」探しでもやりますか。
魔女狩り - Wikipedia 

さしずめ、現代日本においての「魔女の印」は、籠池容疑者とのツーショット写真と、「あの女は魔女だ」という証言くらいなものです。 

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昭恵さんとこの森友国有地払い下げ事件との間にある関係とは、無関係という関係だけです。 

それを「無関係であることを証明しろ。できなければ魔女だ」と言うんですから、近代訴訟法を知らないのですね、この人たちは。 

相手に対して予見を持って強圧的に自白を迫ることは、自白の強要というのです。 

戦前の特高が共産党員を捕まえて、「お前が党員でない証拠を見せろ」というようなもので、そんなことを共産党が今やっているのですから倒錯しています。

そもそも、財務省が政権に気を使うはずがありません。 

どうもそのへんが大きな勘違いで、財務省が政権のいいなりになって国有地払い下げを安くしてやったり、決裁文書を書き換えてやったりなんか、するわきゃないでしょう。 

官庁と私企業は違うのです。私企業においては、社長の意志を「忖度」して動かないような社員は使えない奴としてどこかに飛ばされます。 

社員のほうも、社長を「忖度」することは、自分の地位や給料が上がることにも繋がりますからね。 

ですから、私企業においては、トップと社員には「忖度」関係が成立するのです。 

ところが、官庁は別に政治家に食わしてもらっているわけではありません。 

待遇は官庁の中でキャリアかノンキャリアかで入省したときから厳然と定められていて、給料も等級で定められています。 

ですから、政治家が官僚の待遇や地位に介入する余地など皆無です。 

そして、なによりも官僚にとって、政治家などただの「お客さん」だということです。 

だって、安倍氏の前まで、1年以上続いた大臣などいなかったでしょう。数カ月でコロコロ代わりました。 

その省の仕事も知らず、専門知識はゼロ、すぐに代わるような素人大臣などリスペクトしろというほうが無理です。 

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上の写真の民主党政権時の一川防衛大臣なんか、すごかったですね。安全保障のアの字もご存じなかった。 

普天間移設で、鳩山首相がチャブ台返しをしたという非常事態にも関わらず、担当の防衛大臣がその発端となった「(1995年の沖縄米兵少女暴行事件は)正確な中身を詳細には知らない」とシャラと言ってしまうのですから、相当のものです。 

この無知蒙昧ぶりを一川大臣はむしろ得意気に、「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロール」と言ってのけた時には、さすが私ものけぞりました。 

その後任の田中直紀大臣に至っては、「答弁はペーパーを読むだけ」と言って、問責決議を食らっています。 

ま、安倍政権もやる気だけあって、無能力の稲田氏を任命した失敗もありましたしね。

このような一時的に通過していく腰掛け大臣を官僚にリスペクトしろ、「忖度」しろというほうが無理です。

ましてや、全国で一番頭がいい者しか受からない国家公務員一種試験を突破し、さらにその中から上から10名ていどしか選ばれないという財務官僚ならなおさらです。 

あ、もちろんいうまでもなく、出身校は東大、それも法学部以外ありえません。まれに経済学部や理学部などがいると奇異の眼で見られるそうです。

今、テレビにでてきている佐川氏や太田氏など、局長級はみんな揃ってこのウルトラ・スーパー超エリートです。ほら、なんかメチャクチャに賢そうでしょう。 

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彼ら財務省キャリア組は、政治家という神輿は軽くてパーがいいとしか思ってこなかったはずです。 

なまじ専門知識を持っているよりも、空っぽならば財政・金融のイロハをご進講するか、田中氏ではありませんが、官僚が作ったペーパーを棒読みするだけの可愛いパペットにできますからね。

ちなみに官僚から嫌われるタイプは、石破防衛大臣のようなケースです。

石破氏は某トンデモ軍事評論家から仕込んだハンパな軍事知識を頭にたっぷりと詰めこんでいましたから、細かいことまでクチバシを突っ込むような親政を敷いて、防衛省職員や自衛官から大いに嫌われたようです。

結局、 F2の調達をバッサリ切って、空自の戦闘機配備計画に大穴をあけてくれました。

それはさておき、一方、現地財務局といった出先が採用するノンキャリア組は、今回痛ましくも自殺した職員が典型です。 

彼は国鉄に就職し、民営化以後に失職して、財務省の救済措置で現地採用された人でした。 

巨大官庁において、キャリアとノンキャリアは別人種です。ノンキャリア組が、局長クラスに昇格することは絶対にありえません。 

ですから、書き換えに関わったノンキャリアの職員が、誰に「忖度」したのかなど、考えないでも分かるはずてす。 

決裁文書の添付書類にくどくどと、政治家や昭恵さんの名を書き込んだのは、「私たちはこのとおり政治家の影響をブロックいたしました」という言い訳を本省キャリアにしたかったからにすぎません。

そしてそれを「書き換え」たのもまた、現地職員にとっての雲上人である本省キャリアに対する「忖度」からでした。

というわけで、筋違いの昭恵さんを魔女狩り裁判にかけてもなにもでませんよ。