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アイルランドのシャイアーの買収を協議している武田薬品、シャイアーは19日、買収の申し入れを拒否したが、その理由は同じアイルランドのアラガンが買収を打診したことにあった。しかし、その情報により、アラガンの株価は急落、びっくりしたアラガンは買収交渉を否定、撤回した。
 シャイアーの株主構成は不知だが、一旦、武田薬の買収協議に乗っており、拒否は価格面だけと見られていた。
武田薬はこれまでの買収価格1株46.5ポンドから47ボンドに引き上げて交渉に当たっている。

アラガンが撤退したことから、シャイアー買収の可能性が非常に高くなったといえる。交渉期限は英国に上場しており、英国の規則で25日までとなっている。

すでにシャイアーは武田薬の足元を見ており、時価総額50%も高く買収すると発表した武田薬に対して、企業価値はもっとあると吊り上げている。そのため47ポンドとしたが、このままだとシャイアーは天井知らずに上昇させる可能性がある。武田薬も撤退も視野に交渉すべきではないだろうか。
なお、ポンド価格が下落し、日本円での価格は47ポンドにしても買収額は若干安くなっている。

買収額は、発行済株式数:9億1229万2千株×46.50P×152.76円=6兆48百億円

今回、9億1229万2千株×47.0p×150.99円(20日のボンド対円)=6兆46百億円