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三鬼商事が10日発表した4月の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率は、前月比0.15ポイント低下の2.65%だった。

低下は4ヶ月連続で、2008年1月以来の低水準だった。

増床や拡張など前向きな理由での移転が活発で、既存ビルの空室率が低下した。

地区別では中央区などの低下が目立った。

港区は、赤坂Kタワーに、従業員を増やしているあるIT(情報技術)大手の入居が決まった。

同社は、好調な企業業績を背景に、移転前より広い面積を借りる移転が多いとしている。

都心5区のオフィス平均賃料は3.3平方メートルあたり1万9896円と前月比1.00%(197円)上昇した。

上昇は52ヶ月連続で、不動産ミニバブル頂点の2009年7月以来の高水準だった。

都心5区でまとまった空室が徐々に減り、既存ビルの所有者が募集賃料を引き上げている。