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朝鮮日報は表題について、次のように掲載している。
韓国西岸の全羅北道群山市にあるセマングム産業団地。海岸線に銀色の鉄塔が立つ工場の外壁には「TORAY東レ先端素材」との文字が際立つ。

東レは、2016年7月、3000億ウォン(約293億円/0.099円)を投資し、自動車の軽量化素材などに使われるポリフェニレンサルファイド(PPS)の生産工場を建設した。セ
マングム産業団地で最初の外資系企業でもある。東レは9月、ここに1000億ウォンを追加投資し、工場の第2期拡張を進める計画を決定した。
それだけではない。李泳官韓国東レ会長は昨年、炭素繊維、エンジニアリングプラスチック(耐久性が高い特殊なプラスチック)、2次電池素材などの分野に2020年までに計1兆ウォンを投資すると表明した。

製造業の「韓国離れ」が相次ぐ中、日本の代表的なメーカーである東レは韓国への投資を強化している。
1963年に韓国ナイロンにナイロン生産技術を供与したことがきっかけとなった東レと韓国の縁が55年間も続いている理由を探った。

■韓国製造業を信頼
2010年4月、東レグループは、韓国子会社の東レ先端素材に炭素繊維の重要技術を移転し、韓国で生産を行う計画を発表した。韓国で炭素繊維が本格的に量産される以前のことだった。
当時、日本では技術流出に対する懸念が大きかった。東レグループは「韓国には炭素繊維を使って生産する自動車、船舶などの分野で世界的企業があり、戦略的に重要だ」として、計画を推進した。
現在、東レは慶尚北道亀尾工場で炭素繊維を年4700トン生産している。韓国国内で最大規模となる。
 東レが、韓国投資を続けてきた背景には、東レの納品先である韓国メーカーの競争力も一役買っている。東レは、亀尾と群山で炭素繊維、2次電池分離膜、不織布などを生産する。

これら製品は、サムスン、現代自動車、SK、LGなどに供給される。韓国東レ関係者は「韓国には、世界トップクラスの企業が多く、大口の取引先を確保する上で有利であり、技術トレンドの変化にも迅速に対応できる」と説明している。
韓国の技術者の優れた能力も東レが、韓国工場を建て続ける理由。東レは2010年代半ばにアジアにPPS工場を建てることを決め、韓国、中国、インドネシアを候補として検討した。その結果、韓国の群山への建設を決めた。
熱に敏感なPPSは生産工程の管理が重要で、韓国工場が30年以上にわたり、工程管理面で最高の実績を収めてきた。
東レ先端素材のイ・ヒョソプ群山工場長は「今は韓国工場が独自に開発した工程技術を日本に伝授するほどだ」と話した。
韓国に良質な水素などPPS原料を供給できる中小企業がある点も韓国を選んだ重要な理由だった。

 しかし、韓国の投資環境は良いことばかりではない。業界関係者は「化学メーカーは電力消費量が大きいため、東レが韓国に投資する際には、日本より安い産業用電気料金が重要な検討要素だったはずだ。今後、産業用電気料金は値上げが見込まれ、少なからず負担となる可能性がある」と指摘した。
さらに、急激に上昇する人件費の問題もますます深刻になっている。別の業界関係者は「化学業界の場合、韓国の大卒者の初任給が日本を既に追い抜いている。人件費が現在のペースで上昇すれば、企業は対応に苦慮することになる」と述べた。

2次電池素材などに投資拡大
 韓国東レは、より攻撃的に韓国への投資を進める計画。
東レは今年7月、亀尾に2次電池分離膜生産ラインを完成させた。20年までに3500億ウォンを投資し、生産量を現在より50%増強する。
ここで生産した製品はLG化、サムスンSDIなどに供給される。
東レ先端素材は「スパンボンド不織布」事業にも20年までに1150億ウォンを投資する。
スパンボンド不織布はおむつ、生理用品、医療用マスク・ガウンなどに使用される素材で、東レ先端素材がアジア首位。
 韓国東レは、また、昨年11月にソウル市江西区の麻谷地区で研究開発センターの起工式を行った。
来年末に完成すれば、研究開発部門だけでなく、韓国東レの主な系列企業が入居する予定。
同社のキム・ウンジュ常務は「投資が計画通りに進めば、東レの韓国国内での売上高が昨年の3兆1000億ウォンから20年には5兆ウォンに達する」と予想している。
以上、

アベノミクスで、政権は失業対策に工場の日本回帰を夢見た。

しかし、当時、経団連の会長だった東レは率先して日本に回帰させるどころか、竹島問題・慰安婦問題・徴用工問題など反日球を投げ続ける韓国に対して、工場・韓国企業買収など投資を続けた。

財界はすでに日本に見切りをつけている。それを容認しているのは、今でも財界の求めに応じ何でもかんでも規制緩和ばかり行う現在の政権でもある。