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突然、公共交通機関のフェリーや連絡船の運航を止め、成り行きが注目されていた(株)五島産業汽船(長崎県南松浦郡新上五島町有川郷字中筋578-10、代表:野口順治)と関連の(有)ジィ・エス・ケイ(長崎県南松浦郡新上五島町鯛ノ浦郷209-1、代表:同)は11月13日、長崎地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、山下俊夫弁護士(電話095-825-1314)が選任されている。

負債額は五島産業汽船が約20億円、ジィ・エス・ケイが約5億円。

五島産業汽船は、長崎~鯛ノ浦間(南松浦郡新上五島町)、佐世保~有川間(同郡新上五島町)、佐世保~福江間のほか、長崎~天草(熊本県﨑津港)間も運航していたが、以前から、利用者不足、燃料費高騰などもあり低採算が続き、平成25年4月期には約9億円の債務超過に陥っていた。資金繰りに行き詰まり、突然の運航停止となっていた。

現在、運航している新会社の五島産業汽船(株)は、県内財界の支援を受け設立された会社で、旧五島産業汽船から高速船「ありかわ8号」と「鯛ノ浦港ターミナルビル」を取得し、長崎~鯛ノ浦(新上五島町)間の運航を再開。また、新たに、新上五島町が所有する大型高速船「びっぐあーす」の指定管理者となり、長崎~鯛ノ浦(新上五島町)間の運航を予定している。