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世界最大の中国の自動車市場、2019年から始まる環境車(EV+PHV+FCV)販売促進政策、中国では2017年に2,887万台の自動車(商業車含む)を販売しているが、19年から10%をEVなど環境車にする計画、288万台をEVなどにする。10%達成できない車両メーカーは高いペナルティを支払わされることになる。それも20年には12%に引き上げられる。
VWの不正排ガス問題から、欧州では、ディーゼル車の販売を規制する動きとともに、環境車=EVにシフトする動きが顕著となっている。

大手商社が銅鉱山への投資を加速させているのは、電気自動車の普及=EVシフトが進むとみていることによるもの。
銅はモーターや配線などに欠かせない素材で、EVでは、ガソリン車と比べ1台当たり3倍程度の銅が使用されるほか、充電設備などにも必要なため、今後、需要が急増すると見込まれている。

ただ、開発しやすい有望な鉱山が減ってきていることもあり、日本の商社などは銅鉱山への出資=権益量を拡大させ、EVシフトが本格化する前に銅資源を確保し、収益力の向上につなげる。

<三菱商事等>
三菱商事は、南米ペルーのケジャベコ銅鉱山開発にイギリスの資源会社アングロアメリカン社と共同で開発するため40%を出資する。
この鉱山は、まだ開発されていない鉱山の中では世界有数の埋蔵量750万トンとみられ、2022年の生産開始を目指している。年間産出量は30万トンを想定している。総投資額は55億ドル~60億ドルとなる。

三菱商事は、2017年に44万トンを生産し、ベルー国内3位の生産量を誇るアンタミナ鉱山(BHPビリトンおよびグレンコア・エクストラータ)に1999年から10%出資しており、同鉱山に続く重要プロジェクトとなる。

三菱マテリアルは20%出資するカナダのテックリソーシーズ社が、ペルーで開発しているサフラナル銅鉱山(年産7万5,000トン予)が2021年の生産開始を予定している。

<住友商事等>
米フリーポート社が生産しているペルーのセロベルデ銅鉱山には、住友金属鉱山が16.8%および住友商事が4.2%出資(権益21%)している。同鉱山では年50万トン生産している。

また、2018年6月21日、住友商事が、米ニューモント社およびペルーのブエナベントゥーラ社が保有するペルー北部ヤナコチャ金・銅鉱山の株式を5%取得し、増産を目指すと発表している。
住友商事は、また、南米チリにある銅鉱山の運営に参画することを決定している。

<三井物産>
チリ北部の世界有数の資源量を誇るコジャワシ銅鉱山に1996年から出資しているが、2018年2月、これまでの持分7.43%から11.03%に引き上げ、年権益量を14万トンにしている。

2015年には、三井物産やJXなど日本の会社が100%出資するチリのカセロネス銅鉱山(運営会社はチリの会社)が生産開始している。

<丸紅>
丸紅は、チリのアントコヤ銅鉱山に出資、(丸紅30%、チリのAntofagasta社70%)、2015年から約20年間に亘って年間約8万トンの銅地金を生産、丸紅の権益は3万4千トンとなる。
当プロジェクトを入れ、丸紅は年15万トンの銅持分権益量となっている。
丸紅はほかにも、チリにある別の銅鉱山で開発に向けた本格的な調査を行っている。

以上、判明分のみ

中国の2017年の環境車の販売は前年比53.8%増の79.4万台で、2018年も3割以上延びている。これは購入補助金があること、なかなか取れない自動車プレートが優先して取得できることなどによるもの(19年導入で補助金は廃止予定)。

こうした潮流は、米カルフォルニア州から始まり、中国へ、そして世界へ拡大していくことになる。
COP24、CO2削減で欧州を中心に大々的に排出削減に動いているが、中国は粗鋼・鉄鋼生産を拡大させ続けており、レアメタル生産もあり、石炭燃焼を拡大させ続けている。

<地球温暖化・大気汚染の元凶は中国にあり>
自動車でごまかしても、大気汚染はCO2だけではなく、PM2.5というもっと健康にも悪い有害物質を地球の大気に放出し続けている。それに加え、オゾン層を破壊するフロンガスも断熱材用発泡スチロール生産のため増産し続けている。
自動車の排ガス抑制性能もよくなり、実際は知れたもの。
中国の場合、安価な生産優先主義で、コークス生産工場、粗鋼・鉄鋼生産工場、化学工場、石油化学コンビナート、石油精製所、石炭・石油火力発電所、セメント工場の夥しい、ろくに有毒ガスを除去・抑制する触媒装置も付けていない煙突が問題だ。
最近ではインドの大気汚染も同じようにひどい。

環境団体まで押しかける「COP24」は、人類に対する極悪人のこの2国に真正面からどうして対応しないのだろうか不思議でならない。

中国は、パプアニューギニアを借金の漬物国にしようとしている。石油資源、金・銀・銅資源を狙ってのものだ。
韓国が欲しい北朝鮮の地下資源、銅鉱石は、北朝鮮全体の埋蔵量が約290万トンと推定され40%以上が両江道に集中。年5千トンの銅精鉱を中国に輸出していた。
北朝鮮の地下資源はロシアが過去資源調査、希少金属も豊富で30兆円余りあると推定されている。韓国はそれを担保活用することで、北朝鮮に大規模インフラ投資を図る計画。

 

銅生産量 国別ランキング
順位
産出国
生産量/万トン
2011年
2015年
1
チリ
542.0
576.4
2
ペルー
122.0
171.0
3
中国
119.0
170.0
4
アメリカ
112.0
138.0
5
オーストラリア
94.0
 
6
ザンビア
71.5
7
ロシア
71.0
8
インドネシア
62.5
9
カナダ
55.0
10
コンゴ
44.0
11
ポーランド
42.5
12
メキシコ
36.5
13
カザフスタン
36.0

・銅精鉱の銅含有量ベース重量