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作家渡辺淳一(2014年死去)の自伝的小説「阿寒に果つ」(1973年刊)のヒロインのモデルになった加清純子さん(33~52年、享年18歳)が、北海道阿寒湖周辺を描いた未完成の絶筆が4月13日から、札幌市の北海道立文学館で初公開されることが決まったと報道されている。

加清さんは中学3年で道展に初入選し、「天才少女画家」と騒がれた。渡辺淳一と交際中だった札幌南高3年の冬に家出。阿寒湖近くのホテルに遺作を残し、約3ヶ月後、近くの山中で遺体で発見され、自殺とされている。

「阿寒に果つ」は、冬の阿寒で自殺した天才少女画家時任純子に恋をしていた同級生が、20年後、彼女が過去に関係した男性ら5人を訪ね歩き、死の真相に迫ろうとする内容。

加清さんの遺族が昨年、デビュー作や遺作など油彩15点を道に寄贈し、特別展が企画された。加清作品は約20点を展示予定。これらの作品は加清さんの姉が95年に出版した画集に収録されているが、実物がそろって公開されるのは初めて。
同文学館は、小説でしか知られていない才気あふれる作品が、初めて紹介される画期的な企画としている。
以上、報道参照

同作は1975年に東宝系で映画化され、時任純子役に五十嵐じゅん、田辺俊一役に三浦友和が主演した映画だった。
2017年に「阿寒に果つ」は、乃木坂46橋本奈々未(ななみん)の「恋する文学」でも取り上げられ、ブルーレイで販売されている。「死に顔の最も美しい死に方は何であろうか・・・・、淳子は・・・」