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米調査会社IDCによると、世界のスマートフォン(スマホ)の今年1~3月までの3ヶ月間の出荷台数は、前年同期比▲6.6%減の3億1080万台となり、昨年の減少傾向に歯止めがかかっていない。
これは中国経済の減速に加えて、アメリカなどで消費者の買い替えサイクルが長くなっているためと見られている。
メーカー別にみると韓国のサムスン電子が▲8.1%減、米アップルが▲30.2%も減らす一方、幅広い価格帯の機種をそろえる中国のファーウェイが50.3%増と驚異的な伸びを示している。
ファー ウェイは昨年末、今秋までに首位になると宣言していたが、サムスン電子は期待の折り畳スマホで、発売前の記者提供品で、故障原因因子が判明、発売延期する など自損、5G投入もまだ回路が安定していない。ファーウェイの増加率は群を抜いており、今秋首位は間違いないだろう。

ファーウェイは、スマホとともに同社を牽引する5G通信機器や中継機器などが、米主導で西側諸国から導入拒否にあっており、その業績悪化をスマホ販売で食い止め、全体成長を図るため、猛烈な市場攻勢を進めているようだ。

やはり、不景気下では、機能充実でもアップルiPhoneの半額のファーウェススマホがよく売れる。元々、米国ではアップル・サムスンの後塵であり、米国ではなく、中国・欧州での販売を強化しているようだ。
ファーウェイは半導体も以前から開発・製造し、4月には5G用半導体を外販すると発表している。この5G半導体は、世界最先端とされるiPhone用と同等のレベルにあるという。

Appleは販売台数減を、価格を高くして利益を上げる戦略を採用、吉と出るか凶と出るか。(自動車のGMやフォードは販売台数を減らす中、大型P/Uトラック販売が好調で売上高や利益を増加させている。しかし、スマホの場合、アップルは一時的に成功したが、いつまで通用するかは不明。すでに売れなくなっている)
米トランプによる中国制裁の貿易戦争により、中国では米iPhoneや米系自動車は、景気悪化に加え、不買にさらされており、中国では立ち直ることは困難もしくは、かなりの時間を要するものと見られる。
そのおかげで、日本車は中国自動車市場全体がマイナス成長で落ち込む中、売れているのだが・・・。

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