sponsored

旧トステム対旧INAXの戦い、INAX側の反乱は第1ラウンドでINAX側が大勝利し首都を占拠した。次は株主総会で決着の第2ラウンドとなる。
双方は戦争状態、株主総会の委任状取り付けに経営放ったらかしで全精力を投下している。

首脳人事をめぐる争いが続く大手住宅設備メーカーLIXILグループで、現役幹部10人が創業家出身の潮田洋一郎会長兼最高経営責任者(CEO)らを批判する書簡を、取締役候補を決める指名委員会のメンバーに送付した。潮田氏に加え、山梨広一社長兼最高執行責任者(COO)を「潮田氏のビジョンは従業員や株主らにとって有害だ」と強く非難し、「経営する資格がない」と主張している。
潮田氏に反旗を翻した格好で、同氏によって事実上解任された瀬戸欣哉前社長兼CEOの復帰を求めた。
 指名委は8日、株主総会に提案する取締役候補の選定に向けた詰めの協議に入っており、決まり次第、公表する。
CEOなど経営トップを決める取締役選任で、現首脳陣の影響力を排除するよう指名委に訴えた。
以上、

LIXILは、強力なリーダーシップがなければ、大成しないのも事実、潮田氏一族はトステムにおいて、当時大手が甘かった地方を組織固めし、都市部へ市場侵攻し、日本市場を掌握、既存のYKK、三協、フジなどの大手サッシメーカーの市場を喰い続け、世界へ市場を広げ、今日の業績を上げている(一方で、イタリア社買収が潮田氏の大失敗作でもある)。
ただ、現在の潮田氏の超ワンマンぶりは現代の経営手法には不適合だろうか。
 タイルや衛生陶器などのINAX、常滑の伊那一族が土管製造で興した伊那製陶、戦前、森村財閥グループ(現、ノリタケ+TOTO+旧INAX+ガイシ+特殊陶+森村商事など)に入り、森村グループ解体、同社は完全独立していたものの、今度は、個性が強すぎるトステム(トーヨーサッシ)と経営統合し、残るはブランド名だけになっていた。伊那一族の他力本願もいただけない。
経営のプロと称する者は、マクドナルドJのように削ぎ落とすことで利益を上げ、株主から評価されるが、市場へ打って出、拡大戦略には弱い、野望がない。