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文具卸の(株)三宅製針商会(兵庫県神戸市中央区浜辺通4-1-23、代表:三宅敏之)は6月11日、神戸地方裁判所において、破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人には、大上岳彦弁護士(電話078-321-5558)が選任されている。

負債額は約6億5千万円。

同社は昭和37年2月設立の文具卸業者。代表がミシン針などを扱う製針会社の同社を引き継ぎ、ミシン関係の諸材を扱っていたが、縫製業者が減少し続け、家庭でもミシンの需要は失せ、輸入による文具卸会社に事業転換、百円ショップ向けなどに文具を企画し、東南アジアの製造業者に製造してもらい輸入して卸販売を行い、平成28年9月期の売上高は8億円近い売上高を計上していた。しかし、競合激化で採算性が悪化するなか、為替変動により仕入価格が高騰、卸販売価格との逆ザヤが発生し、平成29年期には億単位の巨額赤字を計上、経営不安から取引先からの取引停止もあり、同社は資金繰りに行き詰まり、今回の事態に至った。