4月1日に新年度が始まったが、各地の信用保証協会の窓口には金融機関の担当者による審査の申し込みが殺到しているという。
例年、年度末を越えると、窓口の混雑がいったん落ち着くが、新型コロナウイルスの感染拡大により、政府系金融機関による無利子・無担保の緊急融資を考える中小企業が急増。窓口では4月以降も職員の数を増やして対応している。
東京都の東京信用保証協会の八重洲支店の窓口には、1日に入っても企業からの相談を受けた金融機関の担当者が次々と訪れ、審査に関する申込書類を提出していた。
同支店では通常、月に1500件程度の審査の申し込みが寄せられるが、今年は3月以降、連日200件を超える申し込みが寄せられている。
八重洲支店の支店長は「年度が明けても一服感が全くない」と話す。この支店では3月から審査業務にあたる人員を通常の50人体制から15人増やしたという。