東京国税局は3日までに、人気漫画「鬼滅の刃」のアニメ制作などを手がける東京 中野区のアニメ制作会社「ユーフォーテーブル」が、運営するカフェの売り上げの一部を除外する手口で一昨年までに4億4000万円余りの所得を隠し、法人税など約1億4千万円を脱税したとして、代表の近藤光社長(50)とともに告発した。
同社は平成12年に近藤社長が創業し、テレビアニメなどの制作を手がけるとともに東京・大阪・徳島などでアニメに関連するカフェなどを運営している。
会社は帳簿を改ざんするなどの手口でカフェなどの売り上げの一部を除外し、会社の所得を少なく見せかけていた疑いがあるという。
不正に得た資金は、近藤社長が自宅の金庫で保管するなどしていたという。
同社は、人気ゲームの「Fate」や「テイルズオブ」シリーズ、「刀剣ブーム」の火付け役になった「刀剣乱舞」のTVアニメの制作などを手がけ、コミックスの累計発行部数が6000万部を超える人気漫画「鬼滅の刃」の昨年放映されたTVアニメや劇場版の制作も手がけ、今年10月公開予定の劇場版「鬼滅の刃」の新作も担当している。