英スーパー医薬品会社のアストラゼネカは20日、英オックスフォード大学と開発している新型コロナウイルスのワクチン「AZD1222」の初期の臨床試験(治験)で、強い免疫反応を確認したと発表した。ワクチンは9月にも供給を始める予定で、新型コロナ対策としての期待が高まっている。

治験では、開発中のワクチンを18~55歳の1077人に投与して反応などを確かめた。
結果、ほとんどの人の体内で抗体をつくることが確認され、ワクチンを2回打った人はより強い効果が認められたという。

治験に関わる研究者らによれば、このワクチン候補は感染を防ぐ中和抗体と新型コロナウイルスを攻撃するT細胞の両方を増加させたという。
研究結果は20日、医学誌ランセットで公表された。

オックスフォード大ジェンナー研究所のエイドリアン・ヒル所長はインタビューで、「非常に良好な免疫反応が見られている。中和抗体のみならず、T細胞においてもだ」と指摘し、「自然免疫と獲得免疫の両方に刺激を与えている」としている。

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治験は、英国やブラジルなどで進んでおり、日本では8月にも治験をする方向で調整している。
新型コロナの感染拡大に歯止めがかからない中、ワクチンへの期待は強まるばかりとなっている。

米国や中国をはじめ世界中で開発されているが、アストラゼネカのワクチンは医療機関などに9月にも供給する予定で最も早い部類に入る。
英政府が同ワクチンの1億回分の調達にメドをつけたほか、ドイツ、フランス、イタリア、オランダによる「ワクチン同盟」も3億~4億回分を確保するなど、早くも獲得競争が始まっている。
以上、
現在、100以上のワクチン候補が研究されており、すでに臨床段階に入っているワクチンも多い。結果、どのワクチンが人体に安全に、長期間中和抗体を維持させることができるか、それを適えるワクチンだけが生き残ることになる。

「AZD1222」ワクチンは、遺伝子組換えアデノウイルスベクターChAdOx1にSARS-CoV-2スパイク蛋白質をコードする遺伝子を導入している。
コードするとは、遺伝子がタンパク質をコードするといい、特定の遺伝子の核酸塩基配列にしたがって、 特定のタンパク質がタンパク質合成で作られることをいう。
日本は昔の方がよほどこうした研究者の研究環境が整備され、世界的にも著名な医療研究者を輩出している。未来産業研究開発者たちの不在、国が衰えるということはこういうことだろうか。

 

↓主な有望ワクチンの開発企業と各国の投資状況
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