アイコン 韓国の第2四半期のGDP▲3.3%減で悲観論台頭ほか

Posted:[ 2020年7月26日 ]

韓国の第2四半期のGDPは▲3.3%減と新コロナ感染症に打ち勝ってきたものの、経済とは直結しなかった。4月の予想でも▲2.0%マイナスとされたものの予想より1.3ポイントも大幅に下落した。原因は韓国経済を支える輸出にあり、特に自動車の輸出が世界的には現在もまだ感染が拡大中であり、大幅に減少したことにある。中国の経済が回復していることから楽観視したのだろうが、中国もまた韓国から部品部材を輸入し、製品化して世界へ送り出しており、そうした影響をまだ受けている。

中国の第2四半期は3.2%とロックダウンの前期から急回復させているが、経済立て直しのための財政出動による内需主導であり、韓国の輸出の増加に結びつかなかった。それに加え韓国からの欧米への輸出も大幅に低迷している。
また、石油製品は原油価格の暴落により、量は出ても価格は連れて暴落しており、輸出額が低迷。半導体は持ち直していることから増加基調にあるが、自動車と石油製品の輸出額をカバーするものではなかった。
そうした企業を反映し、国内の設備投資も建設投資も停滞している。
消費は国から支援金が配布され、購買活動が活発となりプラスに転じた。政府支出も引き続き増加している。しかし、7月以降の消費は失業率も増加しており再び低迷すると見られている。



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7月からの第3四半期は、欧米が企業活動を再開させ、輸出が急回復すると見ているが、まだ本調子ではなく、先に緩和に動いた米国では感染が拡大し、NY州や周辺州を除き手の打ちようがなくなっている有様。
原油価格は40ドル(WTI)まで戻したが、新コロナ以前の55ドルまでは時間が駆りそうだ。そのため前期比の石油製品価格はプラスになろうが、輸出量が同じでも前年比ではマイナスに作用する。
自動車は中国では回復してきているが、韓国勢は蚊帳の外、中国への自動車の輸出は部品・部材中心であり、期待はできない。

文大統領の打ち上げ花火のKニューディール計画は、まだ青写真段階であり、経済への即効性はない。それでも世宗市への首都移転を思い付きにより再び始動させる様相となっている。これは新コロナ対策で文大統領の支持率が60%台まで上昇したものの、北朝鮮による南北合同事務所爆破で北朝鮮政策の失敗、ソウル市長のセクハラ自殺、それに対する文大統領の沈黙、不動産規制強化策により下落の一途を辿り44%台まで下落、不支持が逆転している。今回初めてこれまで支持の岩盤層であった30代女性の離反が生じ、30代は総じて不支持に至っている。盧武鉉政権時代に高等教育を受けた盲目的な40代の岩盤層はまだ健在であるが、これまでの岩盤支持率42%台は、ともに民主党関係者で不正問題でも発覚すれば、崩落することになる。

ソウル首都圏の不動産価格を押さえ込むには、単に法人の不動産取得に対する税制を国民並みにしたら、即、下落するのであるが、なぜか国民虐めばかりしている。本格的に下落させた場合、不動産バブル崩壊という経済的なリスクを考慮しているものと見られるが・・・。

先般、米国務省から中国ファーウェイ製を使用しているLGユープラス(LGグループ3社)が名指しされ、たたかれた。米国の対中政策が領事館の閉鎖命令(中国の報復あり)などエスカレートしており、対中貿易政策をエスカレートさせれば、ファーウェイはじめ米制裁の中国企業に大量に輸出している韓国電子業界への影響は必至となる。

射程800キロの弾道ミサイルの発射実験に成功したという。しかし、韓国では距離がなく、実験はできず、海外で行ったか、距離を縮めて行ったか野どちらかであろう。弾頭に2トンの爆弾を搭載したもの。
何とかに刃物同様、また北朝鮮同様、ヒステリックで危なっかしい国だ。
軍事衛星の打ち上げに成功したと大喜びしている韓国、実際はエアバス社の衛星技術をエアバスが韓国版に作り上げたもので、米スペースX社のロケットで打ち上げられたが、宇宙ロケット技術も軍事衛星技術もまだ確保していないのが実態でもある。

8月4日には、日本製鉄の韓国資産の売却が公示送達により自動的に裁判所から認可される。8月15日の光復節は8月15日、昨年の文大統領の日本に対する怒りは頂点に達していた。22日のGSOMIA更新拒絶決定、日本を仮想敵国にした24日・25日の竹島海域での空前の規模の大軍事演習、今年はどうだろうか。日本製鉄資産の売却にかかっている。

 


スクロール→

韓国GDP 

 

第1四半期

第2四半期

備考

 

1~3月

4~6月

GDP(前期比)

-1.3

-3.3

輸出依存度44%

 同年間

1.4

-2.9

 

輸出

-1.4

-16.6

海外感染拡大経済停滞

民間消費

-6.5

1.4

支援金効果

建設投資

0.5

-1.3

 

設備投資

0.2

-2.9

 

政府支出

0.9

1.0

8月から財政出動本格化

(製造業)

-1.0

-9.0

 

(サービス)

-2.4

-1.1

 

・最近の韓国のGDPは財政投資=政府支出で押し上げている。

・韓国の中国輸出依存度は香港を含め35%前後

中国GDP

GDP

-6.8

3.2

輸出依存度18%

・新コロナ対策の政府の梃入れで内需が拡大している

 

 


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