今年は猛暑と予報されていたが、長い梅雨が一向に終わる気配がない。これは南シナ海域から長江中上流域で次から次に発生する低気圧へ湿った大気が供給され続けていることにあり、そこから伸びる梅雨前線が日本を縦断し長く伸びていることにある。
太平洋高気圧の張り出しが、その前線の活動に遅れ、日本に豪雨をもたらし続けている。中国でも6月から大雨が降り続き、大洪水が発生している。

中国南部の長江(揚子江)中下流一帯が大氾濫の危機に直面して三峡ダムの水位が限界点に到達している中、このダムが崩壊する場合、上海地域に密集した9基の原発にも影響を与える可能性があるという懸念の声が上がってきた。
三峡ダムはダムそのものが変形しているともされ、当局も当然問題だとは言えず、安全をPRしている。強度の真相は不明のままだ。

24日、外信と中国当局の発表などによると、中国南部地域の大雨と洪水で江西・安徽・湖北省など27地域で22日を基準に被災者4552万人、死亡および行方不明142人、家屋破損3万5000軒が被害にあった。
これまでの大雨ですでに大洪水となっており、三峡ダムの放水により、長江流域のすでに大洪水地帯にとって水が引くのはまだ先になる。武漢周辺には多くの湖沼があり、そうした湖沼周辺でも洪水が発生している。それに加え、7月16日からの三峡ダムの大放水も洪水に拍車をかけている。

特に、今回の豪雨で中国南部の長江中下流にある世界最大規模の水力発電用三峡ダムが最高水位に近接すると水圧による崩壊の危険まで提起されている。

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三峡ダムは水位が堤上まで5メールに至り、危険領域に達し、7月16日から大放水を開始、水位は少し下がったものの、上流域も含め雨はまだ降り続いており、もしも、限界水位を越えて氾濫、あるいは水圧を耐えられず崩壊すれば、長江下流である上海地域の大洪水が避けられず、この地域に建設された9基の原発にも悪影響を与える可能性があるという。
以上報道参考

長江デルタにある原発は、秦山(浙江省嘉興市海塩県秦山鎮=杭州湾に面する)に7基、方家山地域(秦山原発の一部で新原発)に2基の計9基の原発があるが、三峡ダムが氾濫して、この地域が浸水すれば大型原発事故が懸念されている(原発は冷却水を必要とするため、海・川・湖のそばに必ず建設される)。
もしも三峡ダムが決壊ともなれば、長江は上海に至る直前に蛇行しており、流域の常州市を経由して嘉興市を直撃することになる。嘉興市の西に隣接する南州市には大きな太湖(平均水深2メートル/琵琶湖の3.4倍)のほか湖沼が多くあるが、これまでの大雨で余裕はないと見られる。

問題の原発は杭州湾に面している。原発の奥は秦山鎮の丘陵地帯であり、それも湾を埋立地して原発は設けられており、洪水より津波に注意が必要なところに所在している。海塩県には長江からの運河と湾に注ぐ銭塘江が流れている。
洪水で原発が問題になることはないだろうが、上海も含め長江デルタ地は水没することになる。
長江デルタは、上海市と江蘇省南部・浙江省北部に形成し、人口1億35百人、GDPの22%、うちGDPサービス分野は中国全体の5割以上を擁している。

三峡ダムは、中国・長江中流域の湖北省宜昌市三斗坪にある湖水面積108,400 ha(東京都の半分の面積)で、堤高185mの世界一の水力発電ダムで大型重力式コンクリートダム。
長江の三峡ダム下流域には、宜昌市(湖北省北部)⇒荊州市(湖北省南部)⇒岳陽市(湖北省南東部)⇒武漢市(湖北省東部/漢江合流)⇒九江市(江西省北部)⇒安慶市(安微省)⇒銅陵市(安微省)⇒銅陵市(安微省)⇒蕪湖市(安微省)⇒南京市(江蘇省)⇒鎮江市(江蘇省)⇒常州市(江蘇省南部)⇒南通市(江蘇省南部)⇒上海市を流れている。長江流域には4.5億人が暮らしている。

今回の異常気象による大洪水が生じても、大気汚染のオゾン層破壊のフロン(CFC/先進国では1995年生産全廃)ガスの生産(膨大な量を生産し続けている)を地球温暖化対策で生産禁止し、硫黄酸化物を撒き散らす大気汚染を、大幅に規制強化するような中国習近平政権ではない。こうした大気破壊者の中国が、その破壊ゆえに大洪水に直面している。

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↓7月27日04時10分の気象衛星画像
中国に大量の雨をもたらし続けている。
南シナ回の島嶼を埋め立て軍事要塞化した天罰、南シナ海が怒り熱を帯び、長江上流域に次から次に発生する低気圧に向け、湿った大気を流れ込みさせ続けている。
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