【発表のポイント】
・東北大学の北川尚美教授の開発技術「イオン交換樹脂法」を活用した製造工場が完成した
・米ぬか由来の機能性成分スーパービタミンE、ビタミンE、パラフィンなど、サプリメントや食品・化粧品原料を製造開始する
・新たな米ぬか由来の機能性成分を利用した食品や化粧品開発に取り組む企業との連携を推進する。
【概要】
これまで、スーパービタミンEはパーム由来のものが、ビタミンEは大豆由来のものが利用されてきた。このたび、東北大学大学院工学研究科北川尚美教授が開発してきたイオン交換樹脂を用いたフロー型の反応分離システム(イオン交換樹脂法を用いて、新たに国産の米ぬか由来のスーパービタミンEとビタミンEを製品化するための製造工場を完成させた。
同システムの社会実装を目的とした大学発スタートアップ「ファイトケム・プロダクツ株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役社長:加藤牧子)」は、2018年6月に設立された。2019年9月の東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(THVP)を無限責任組合員とするTHVP-1号投資事業有限責任組合からの資金調達を経て、米ぬか由来の未利用油からスーパービタミンE(トコトリエノール)などの機能性成分を製造する新工場を完成させ、稼働を開始した。