アイコン 北里大学・片山和彦教授ら鼻から吸引ワクチン開発へ 動物実験開始 VHH抗体

Posted:[ 2020年7月24日 ]

ワクチンは抗体の働きで感染を防ぐが、新型コロナウイルスの場合、感染してもしばらくすると血液中の抗体が減り始めたという報告があり、ワクチン開発には課題があると指摘されている。

北里大学の大村智記念研究所片山和彦教授ら研究グループが鼻から吸い込むことで、ウイルスの入口となる鼻の奥で抗体を作って感染を防ぐ新たなワクチンの開発を進め、近く、動物実験などで効果を確かめるとしている。

新型コロナウイルスは、感染したあとでできた血液中の抗体が数ヶ月後には減り始めたとする研究が中国から発表されるなど、抗体が維持されるか不明で、ワクチンの開発には課題があると指摘されている。

北里大学の片山和彦教授らの研究グループは、こうした課題を解決しようと、鼻から吸い込むことで、ウイルスが最初に感染する鼻の粘膜に抗体を作る新たなタイプのワクチンの開発を進めている。



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このワクチンは、免疫の反応を引き起こすたんぱく質を、「分子ニードル」と呼ばれる細胞の中で溶ける極めて微少な針状の分子を使って注入するもので、鼻から吸い込むことで鼻の粘膜に局所的に抗体を作りだして感染を防ぐ。

研究グループは、注射によって血液中で抗体を作るよりも効果が高く、接種も手軽なので、抗体が減っても対応しやすいとしている。

片山教授は「新型コロナウイルスは抗体のでき方に個人差があり、どれだけ維持されるかも分からない。安心を届けるために開発したい」と話していて、早ければ来月には動物実験を始め、効果を確かめたいとしている。

5月17日、北里大学大村智記念研究所ウイルス感染制御学I 研究室片山和彦教授ら及び、(株)Epsilon Molecular Engineering(代表:根本直人/EME/埼玉大学発バイオベンチャー)、花王安全性科学研究所の研究グループは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対して、感染抑制能(中和能)を有するVHH抗体(ラクダ科動物由来の抗体)の取得に成功したと発表した。
取得したVHH抗体は新型コロナウイルスに結合するだけでなく、感染抑制能を有することが明らかとなっており、治療薬や診断薬の開発にも繋がることが期待されている。

MERSコロナウイルスは、ラクダが宿主になっているとされる。そのため、中東コロナウイルスとも称せられ、中東帰りの1人の感染者から感染が急拡大した2015年6月の韓国の事例もある。
以上、NHK、北里大の発表等参照
花王の株価が動くかも・・・。


 

 


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