アイコン 新コロナ治療 肺損傷因子「好中球」 その抑制効果に「デキサメタゾン」有効と/韓国チーム

Posted:[ 2020年9月 8日 ]

韓国の研究チームが、新コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の症状が重症に発展するかどうかを事前に予測する方法を発見したと発表した。

これを利用すれば、重症患者の治療薬を開発する端緒を見つけることができると期待される。
 韓国科学技術院(KAIST/科学技術系では韓国最高の大学)は7日、「医科学大学院のイ・フンギュ教授の研究チームが、免疫細胞『好中球』(白血球の一種)と、免疫反応抑制ホルモン『糖質コルチコイド(グルココルチコイド)』の関係性を明らかにし、COVID-19の重症患者と軽症患者を容易に判別できる生物指標化合物(バイオマーカー)であることを発見した」と発表した。

研究チームは、
COVID-19患者の肺洗浄液に存在する細胞を分析し、
重症患者は「肺組織損傷」と「好中球」の流入とに関係があることを突き止めた。

「好中球」は、細菌やカビへの感染に対応する免疫細胞。「好中球」が過剰に流入すれば、サイトカインストーム(過剰な炎症反応)を起こし、肺組織を壊す。



スポンサーリンク

研究チームはまた、副腎で生産される免疫反応抑制ホルモンである「糖質コルチコイド」が、好中球の過剰流入に関係していることを明らかにした。

「糖質コルチコイド」が少なければ、「好中球」の流入を適切に抑制できなくなる。
研究チームは、COVID-19感染患者の検体の「好中球」と「糖質コルチコイド」の濃度を分析すれば、軽症か重症かが判別できると主張した。

イ・フンギュ教授は「今回の研究は、デキサメタゾンなどの「糖質コルチコイド抑制薬」を用いてCOVID-19の重症度を改善する治療薬を開発する端緒を提供するだろう」と述べている。
研究チームの論文は、免疫学分野の学術誌『フロンティアズ・イン・イミュノロジー』最新号に掲載された。
以上、

日本の厚労省は7月21日までに、「新型コロナウイルス感染症診療の手引き」を改訂し、ステロイド系抗炎症薬・デキサメタゾンを「日本国内で承認されている医薬品」として追記した。新コロナ治療薬としてはイムデシビルに続く2例目となる。

デキサメタゾンはあくまで重症患者用で、7月28日にはイギリスで約6000例での臨床比較で、死亡率において少し成果があったと報告されている。

そのメカニズムを英国の研究チームが発表しているか不明だが、今回の韓国のチームはそれを解明したようだ。ただ、発表誌がメジャーでないだけに気にもなる。

KAISTは以前、ロボット軍人兵器を製造していると世界の学術界から批難されていた。証拠なしには批判もしないだろう。KAISTは否定していたが、何でもありの韓国、事実だろう。


0908_02.jpg

 


スポンサーリンク

HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

 




スポンサーリンク

 


スポンサーリンク