漁業の町・寿都町は南の内浦湾(噴火湾/胆振湾)長万部あたりから続く黒松内低地断層の北端に位置する。ただ、寿都湾の断層は見当たらないが、その先に98キロに及ぶ海底断層(寿都海底谷)があり、黒松内低地断層がそのまま伸びている可能性が高い。
(福岡県西方沖地震の震源地断層の警固断層は、博多湾までとされていたが、さらに北西に20キロ以上伸びていたことが地震で初めて判明していた)
地形的には寿都町は、渡島半島の付け根に当たり、西に太平山など山地、東に羊蹄山や有珠山の活火山があり、その中間の低層地帯の北端に位置する。
また、寿都町沖にはユーラシアプレートと北米プレートが重なるフォッサマグマがあり、1940年以降4回、M7以上の海底地震が発生している。
フォッサマグマに平行した奥尻海嶺の東端の奥尻島で1993年7月に発生し、地震と津波で大きな被害を出した奥尻島地震(北海道南西沖地震/M7.8)は記憶に新しい。