米製薬大手イーライリリーは27日までに、開発中の新型コロナウイルス感染症の治療薬を入院患者に投与する臨床試験(治験)を中止したと発表した。独立した立場のデータ評価組織が「入院患者の回復を助ける可能性は低い」と勧告したことが理由。
モノクローナル抗体と呼ばれる人工的に大量作製した抗体からなる薬の治験で、米国立衛生研究所(NIH)の傘下機関が主導していた。
入院患者に抗ウイルス薬に加え、この薬か偽薬を投与して有効性や安全性を調べていた。
中止は安全性への懸念が理由ではないとしている。同社は13日に中断を公表していた。
軽症や中等症の感染者を対象にした別の治験では、入院する割合が減る中間結果が出ているとして、同社は今月、食品医薬品局(FDA)に緊急使用の許可を別途申請している。
新コロナ感染者が急拡大する中、治療薬もワクチンも決め手がない。
10月の世界での新コロナ感染者数は、欧州や米国で感染者が急増しているが、月間発生数で見れば、9月に比べ減少傾向にある。北半球の温暖地帯は、低温・乾燥の季節を迎えており、新コロナの寿命が長くなり接触感染の増加も危惧され、室内にとどまる時間が長くなり、飛まつも遠くへ飛ぶようになり、感染リスクが急増するとされている。
欧州人・特にロンドンのパブはごった返しの超3蜜状態、マスクもせず、新コロナに感染しますと宣言しているようなものだろう。