家具・日用雑貨品販売大手のニトリホールディングスは29日、ホームセンターの島忠に対し株式公開買付(TOB)を実施すると発表した。首都圏を中心に展開する島忠の完全子会社化を目指す。
島忠については、先にホームセンターのDCMホールディングスが完全子会社化に向けて友好的なTOBを実施している中で対抗する異例の展開となった。
買収金額はDCMの約1636億円を30%上回る約2142億円の見込み。
島忠はDCMのTOBに賛同する意向を既に示していたが、ニトリの30%高の表明を受け「ニトリとも誠実に協議を行い、取締役会などで慎重に検討を行った上、改めて見解を公表する」とのコメントしている。
以上、
経営陣がDCMに傾いたところで価格差があまりに大きく株主が了解せず、DCMがニトリ相当の買収価格を提示しない限り、ニトリで決定することになる。
島忠は、外資ハゲタカがターゲットにした株主構成となっている。ここ2年3000円前後で推移していたことからTOBでは膨大な荒稼ぎになる。
味を占めこうした安定株主のいない好業績会社の株は、外資ハゲタカのターゲットにされ続けるものと見られる。モノ言うエリオットなどが参戦すれば、経営者もやる気をなくしてしまうだろう。
所詮ハゲタカは短期転がしボロ儲けしか脳みそにはない集団。下記株主構成で緑色に示した株主は、筆頭株主のシルチェスターのほか計5社はここ1年以内の買い付けである。