アイコン パナソニック テスラの新型リチウムイオン電池「4680」協力要請受ける

Posted:[ 2020年10月30日 ]

パナソニック株が一時急騰。最高財務責任者(CFO)が29日夕の決算会見で、米テスラが自社開発する新型リチウムイオン電池「4680」について、同社側から協力要請を受けていることを明らかにした。テスラ事業の通期黒字化期待もある。
30日の取引で株価は一時前日比8.8%高の995.8円を付け、3月25日の15%高以来約7ヶ月ぶりの日中上昇率となった。終値は4.9%高、45.2円高の960.7円だった。

梅田博和CFOは「テスラからの強い要請もある。私どもの目指す姿も一致している」と述べ、新型電池の開発に着手したことを明かした。
また、テスラと共同運営する米国の円筒形リチウムイオン電池工場「ギガファクトリー」事業は今期(2021年3月期)の黒字化が視野に入っており、今後2~3年で5%程度の利益率の確保を目指す方針も示した。
パナソニックが29日発表した7~9月期決算は、営業利益が929億円と市場予想の345億円を大幅に上回った。テスラ事業を含む車載事業の調整後営業利益は98億円だった。
同社は家電や車載事業が増益トレンドに変わり、減収でも増益を果たしている。
以上、



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米Tesla(テスラ)は9月22日、電池事業の説明会で「Battery Day(バッテリーデー)」で、コストを従来品から半減させたリチウムイオン電池を内製すると発表。2030年には3TWhもの生産能力を自社で抱える計画で、年間2000万台の電気自動車(EV)を製造できる体制の構築を目指すとしている。

同社は、トヨタやVWの6年先に行っているという自動運転車載コンピューター「HW3.0」を中核した「中央集中型」の車載電子基盤を有し、「ソフトウエアのライセンス供与や、EVプラットフォーム、パワートレーン、電池を他社に供給する用意がある」としている。

パナソニックはギガファクトリーに出資し生産しているが、万年赤字やっと黒字が少し出たばかりだが、大量販売のテスラ3は販売価格が低く設定されており、電池利益も抑えられ、テスラは中国CATLやLG化学からも供給を受け、テスラとの電池事業がどうなることやらと危ぶまれていた。
当然、パナソニックとしても浮気者のイーロン・マスクに執着せず、一方でトヨタと共同して次世代車両用電池の全固体電池開発に注力している。

ただ、テスラは全世界から技術開発者を集め、集中開発することから、短期間で実績を挙げており、100万マイル(約160万km)走行できる超長寿命のリチウムイオン電池「ミリオンマイルバッテリー」の開発も行っている。

電池価格はEV生産が本格化する中、価格が下がるはずだが、自動車メーカーが、供給先が限られ、事前に確保するために数年先までの供給契約を高値で締結しており、電池価格が下がらなくなっている。テスラのイーロン・マスクは電池価格が下がらないとぼやいている。

韓国の車両用電池メーカー御三家は、欧米の自動車メーカーのEVやPHVに納品開始しているが、車両用電池だが自動車に搭載された実績が少なく、EV火災によるリコールや電池に問題ありとして自動車メーカーが充電禁止、販売も停止しているところもある。
電池に起因した事故が多発すれば、電池メーカーとして命取りになる可能性もある。

 

 


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