中国で大手の倒産が相次いでいる。
10月31日にはドイツBMWの合弁相手の親会社である華晨汽車集団、11月20日に破産手続きに入った。BMWと乗用車、ルノーと商用車の生産を行っていたが、自社ブランドの車両が新コロナにより極端に売れなくなり、今回に事態に至った。
11月12日、国有石炭会社の永城煤電控股集団が債券の支払い不履行を起こした。同社は3週間前に起債し、10億元(1億5100万ドル/157億円)を調達したばかりだった。
13日には、橋や道路の建設を手掛ける成龍建設集団は、この日が期日の社債の利払いおよび元本返済が不能になったと発表した。
華晨汽車は、中国の遼寧省政府直属の自動車メーカーで、遼寧省国有資産監督管理委員会が80%、遼寧省社会保障基金会が20%の株を保有している。公式資料によればグループの従業員数は4万7000人、総資産は1900億元(約2兆9700億円)を超え、上場企業4社を含む160社余りの子会社・関連会社を傘下に擁している。BMWとの合弁事業は、2018年に2022年までに当時50%の出資を25%まで下げる契約をしており、鹿コロナでの自社ブランドの販売不振のなか、連結から持分での収益性低下が信用低下を招いたものと見られている。負債額はほぼ総資産額となっている。