大阪府内の800を超える小・中学校で不備がある防火扉が見つかり、火災の際に正常に閉まらないおそれがあると報道されている。
専門家は「大きな被害が出るおそれがあり、速やかにメンテナンスを行うのが基本だ」と指摘している。
公立の小中学校の防火扉やシャッターといった防火設備について、大阪府内の自治体の教育委員会などは年に1回、正常に作動するか点検している。
結果について、大阪府内に33ある市の教育委員会に情報公開請求したところ、全体の約6割にあたる838の小中学校で、不備がある防火扉が見つかっていた。
扉がゆがんで床や天井に接触したり、煙や熱を感知する装置が故障したりといった不備が多く、火災の際に、正常に閉まらないおそれがあるという。
公立の小中学校は1970年代の第2次ベビーブームに合わせて建てられたものが多く、老朽化が進んでいて、さまざまな設備に改修が必要になっている。
各地の教育委員会によると、防火扉の改修には多額の費用がかかることから、不備が見つかってもそのままにせざるをえないケースも多いという。
以上、NHK報道参照