米国大統領選挙で当選したバイデン氏と日本の菅首相の関係構築に向け、キャロライン・ケネディ元駐日大使が動いていることが分かった。
菅首相と日本の首相官邸の動向に詳しい消息筋が「故ジョン・F・ケネディ元米国大統領の娘で駐日大使を務めたキャロライン・ケネディ氏が、両首脳間の友好的な関係を構築するため水面下で動いている」と伝えた。
別の消息筋も「菅首相は来年1月、バイデン氏が大統領に就任した直後にワシントンを訪問する予定だが、バイデン氏と親しいケネディ氏がこれを積極的に後押ししていると聞いた」と明らかにした。
日本経済新聞は11月、ケネディ氏が菅首相に「バイデン氏を紹介したい」と連絡してきたと報じている。
菅首相は、官房長官だった当時、2013年から東京に赴任し4年にわたり駐日大使を務めたケネディ氏と毎月1~2回、食事をしながら信頼関係を構築してきた。
二人はこの関係を通じ、正式な外交ルートでは解決できなかった問題に対処し、両国関係がより強固になるよう寄与したとして高く評価されている。
これによって2016年には米日関係にとって画期的な出来事が起こった。
当時のオバマ大統領が、米国が原子爆弾を投下した広島を米国大統領として初めて訪問。一方、安倍首相(当時)も同年12月、旧日本軍が1941年に奇襲攻撃を行ったハワイで当時の犠牲者に哀悼の意を表明した。