これまでに何回も書いてきたが、首都圏の感染者数を押さえ込まなければ、経済の流れから地方へ拡散し、全体を増加させ、地方でいくら抑制にがんばっても限界がある。
先にGoToも含め規制に入った大阪と北海道は大幅に感染者数を減少させ、愛知も実効再生産数1.0で2週踏ん張っている。
ところが首都圏はもぐらたたき、東京の増加率が少し下がったと思えば神奈川が急増するなどコロナウイルスが首都圏民の間に大繁殖、全感染者数に占める割合も首都圏は11月20~26日の36.5%から12月18~24日の46.4%と、感染者の増加率と発生割合まで大きく増加させている。
新コロナウイルスの元栓は東京、今では首都圏に拡大し、首都圏の規制を強化してでも実効再生産数=前週比で数週間落とし続けなければ、年末年始(12/28~1/11)により、いくらか宣言のような効果が期待できたとしても、その後、1・2週間も経てば元の木阿弥となり、ワクチン接種が始まっても4月まで増加し続けることになる。
致死率も感染者の絶対数が急増し、これまでの手厚い医療や看護ができなくなり、また高齢者の感染者増・重症化増により、7~11月の0.89%から12月は1.57%(12月、24日までの感染者数61,751人、死亡者数971人/累計死亡者3,123人)まで倍近く高まっている。
感染者も増加しての致死率増は新コロナ対応の医療機関も逼迫し今後さらに脅威となる。