ラクーンHDが乱高下、東京スター銀行と顧客紹介で提携
衣料・雑貨の企業間EC「スーパーデリバリー」を運営しているラクーンホールディングス(3031)が後場に入りマイナス転換した。前引けは前営業日比75円高の1895円と反発したが、午後1時08分現在、前営業日比4円(0.22%)安の1816円で推移している。一時は1792円まで下落した。5日に子会社のラクーンフィナンシャルが東京スター銀行(東京都港区)と顧客紹介で業務提携したと発表し、買い材料視されたが、その後利益確定売りに下押す展開となった。
コロナ倒産「これから急増」という最悪シナリオ
「当社の存亡に与えるリスクを勘案したとき、何らかのアライアンスが必要であると昨年9月ごろから感じていた」
2月15日、ロイヤルホールディングス(HD)の菊地唯夫会長は、総合商社である双日との資本業務提携締結に関する記者会見でこう述べた。
ロイヤルHDは、「ロイヤルホスト」「てんや」といった外食店のほか、ホテルや機内食も展開しているが、いずれも新型コロナウイルスの感染拡大が直撃。2020年12月期は275億円の最終赤字に転落、自己資本比率も1年で30ポイント下がり19.7%まで低下していた。このため双日と資本業務提携を結び、第三者割当増資や新株予約権の発行で約178億円を調達することにしたのだ。