アイコン 太平洋セメント、値上げ通らず計画崩れる

原油の値上げで大幅値上げをしようとした太平洋セメントであるが、発表した昨夏はリーマンショックの前、本年の4月より値上げに踏み切ったものの、リーマンショック後原油は値下がり、建設現場もなくなり、値を上げる環境にはない。それでも値上げ交渉をしたものの、全国各地の生コン組合・生コン会社の殆どが値上げを拒絶したといわれている。

その結果かどうか知らないが、当初今中期予想(9月)、売上高を3,900億円の経常利益▲30億円としていたが、今回3,600億円、経常利益▲70億円と赤字が拡大することを発表した。
これまでいろいろ利益改善を計ってきた同社であるが、全国の生コン会社もゼネコンから叩かれ続け、痛みつけられている。しかし福岡市の生コン組合のように過去アウトサイダーまで組織化して、価格を高値で統一価格を仕切ったところもある。ところが福岡市でも交通事情の一変(高速道路網の拡大)で、新たに登場したアウトサイダーに市場を席捲されており、建設現場も急減するなか、値上げできる環境にないことだけは全国と同じである。
太平洋セメントは、したたかであり、次の値上げ口実を探るのであろう。
民主政権によるダム工事の見直しは、セメントメーカーも多大な影響を受ける。

自民党政権に永らえてもらうよう、業界上げて政治献金をしていたが、民主政権になり、各業界の政治献金はどうなるのであろうか。

 

[ 2009年9月19日 ]
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