アイコン 住宅建築問題/「敵は建築家にあり」のブログを追う②

一市民である施主が、設計デザイン事務所等を訴えた住宅瑕疵問題。
施主の奥さんが1人で立ち上げたブログは、平成19年1月2日より開始され、現在も続いている。裁判前から掲載が開始され、平成17年10月入居して以来、生活に支障をきたすような問題を過去に遡りながら掲載。

施主は建築の専門知識が全くなく、こうした問題が手に負えないため、平成18年6月には第3者である一級建築士に検査を依頼、建築図面と現場のチェックに入っている。その結果、多くの建築上の瑕疵が指摘され、その多くが施工会社により補修されたものの、まだ多くの箇所が残っており、その中には建築基準法に違反する問題も含まれている。
元々建築条件として、丘陵地で勾配あり、現場下に新幹線が通っており、施主はRC造りを望んだが、新幹線の関係で無理と判断した設計デザイン事務所は、結果、施主了解の下にRCと2×6の組み合わせの施工図面となっている。施工会社もRCと2×4の専門知識を要する現場となっていた。
当ブログの特徴は、施主のブログに対して、現場の設計士や建築士と思われる人たちが、
専門的に意見を述べている点にある。

ブログより
『 信頼して設計監理を依頼した建築家に欠陥住宅を建てられ、途方にくれていた私達に、戦う勇気とエールを下さった大勢の方々の中に、『いい家』をつくる会の松井先生がいらっしゃいます。建築を依頼する前に、膨大な量の建築関連の書籍・雑誌を読みました。その中の一冊に松井修三先生の『いい家が欲しい』がありました。
 欠陥住宅である事実を突きつけられて、再び手に取った本が、『いい家が欲しい』でした。
当時、『T建設・クレゾール事件』で、会のみなさまがお忙しいなど何も知らず、とにかく、
アドレスを頼りに、ii-ie.comにアクセスしました。
 私達の家は、外断熱の家ではありませんし、もちろんソーラーサーキットを使用している訳でもありません。『それでも相談させていただけるでしょうか?』とメールしてみました。『時間は、少し戴きますが、図面と写真送ってください。』とお返事いただきました。
『時間がかかってしまい、申し訳ありません・・・』から始まるメールを戴きました。
松井先生ご自身から。優しいお言葉で、励ましてくださる文面を見て、涙が止まりませんでした。この日から、百万の味方を得た気持ちでした。松井先生は、なぜ、私達に手を差し伸べてくださったのでしょうか?
 松井先生は『幸せの器』を創ろうと一生懸命に建てた家が、欠陥住宅だったと嘆く私達を、可愛そうだと思ってくださったのでしょう。多額の住宅ローンを抱えて、住めない家を手にした私達を。ヤミ金と戦う宇都宮健児弁護士の事務所を訪ねた人が、”宇都宮先生の顔を見たら、ホットする”のとまったく同じ。個人名で欠陥住宅に、正面きって発言してくださる松井修三先生は、建築界の水戸黄門様です。”行列のできる法律相談”で華やかにTVで活躍される弁護士の先生とは一線を画す宇都宮弁護士。
 私達が依頼した建築家もまた華やかな人でした。
 雑誌に作品を載せる、新聞に顔写真付きで記事が載る、学生の指導をする、建築論・はたまた都市論をぶつ、家一軒まともに建てられないのに・・・。全て、選んだ私達が悪い。最後まで、戦うしかない。』

★木造建築は木が家に馴染むまで戸の締りが悪くなったり、引き戸が摺れたり、クロスが剥がれたり、フローリングが鳴いたりする。そうしたクレームならば、施工会社も通常にあることであり、対応するのであるが、当住宅の場合は、問題が大きく施工会社や設計監理責任及び関係者に対して責任があるとして争われている。
 

[ 2009年12月15日 ]
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