アイコン タマホーム/分譲マンション開発中

タマホームは、過去分譲マンション業者を買収したところ、サブプライムローン問題が発生して、新規開発は凍結してきた。ここに来て経営数字がスポンサー筋に認められたのか、川崎市に分譲マンションを開発する。施工は清水建設である。同社の子会社TH建設は、他社の大型分譲マンションをJVながら福岡で建設中。何れ全国でTH建設が同社の分譲マンションを施工することになろうが、分譲マンションの開発は、土地の仕入から販売まで非常に長い期間を要し、危険を伴う。

同社の自己資本率が40%以上になってからでも遅くないのではないだろうか。もしも分譲マンションを開発するにしても絶対枠を定める必要がある。
今回の分譲マンションでちょっと気になるのは、2LDK・3LDKでの販売ではなく、それより狭い1LDK・2LDKとしている点。場所柄ニーズがあるのであろう。
筆者は、タマホームの性格上、分譲住宅や分譲マンションの開発は、注文住宅とは全く異なるノウハウが必要であり、人材面も含めて体制作りも必要、本業を再構築して利益が積み上がり、自己資本が充実するまで封印すべきであると断言する。
リーマンショック時はあちこちで投資用不動産の手付け流しをしていたのも事実であり、売れ残りの分譲団地をまとめ買いして現在苦労しているのも事実である。
当分譲マンションは、初戦であり早期完売するだろうが、必ず調子に乗りすぎて、継続して開発する。しかし時間の経過とともに手薄・間延びとなり、色々なところで綻びが生じることは必然である。地元に根付いた本業の注文住宅の事業計画をしっかりしっかり推進させるべきだと思えてならない。

タマレジデンス高津」予告物件概要 
所在地
神奈川県川崎市高津区二子4丁目577番1(地番)
交通
東急田園都市線・大井町線「高津」駅東口より徒歩2分
総戸数
36
敷地面積
1,257.34m2
建築面積
738.88m2
延床面積
2,358.51m2
構造・規模
鉄筋コンクリート造、地上5階建
用途地域
第1種住居地域、準防火地域
販売戸数
未定
間取り
1LDK・2LDK
駐車場(総戸数に対して)
11台(機械式10台、身障者用平置1台)
駐輪場(総戸数に対して)
40台(下段スライド式28台、上段ラック式12台)
バイク置場(総戸数に対して)
5台(ミニバイク3台、中型バイク2台)
管理会社
伊藤忠アーバンコミュニティ(株)
販売価格
未定
竣工
平成23年3月下旬予定
お引渡し
平成23年4月下旬予定
売主
タマホーム(株)
東京都港区高輪3丁目22-9 タマホーム本社ビル
[建設業許可番号]国土交通大臣許可(特-20)第019013号[宅建業免許番号]国土交通大臣(2)第6857号
設計・監理
(株)南條設計室

 
[ 2010年9月 1日 ]
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