アイコン シノケングループ研究③/日本振興銀行破綻に見る

同社へは、日本振興銀行からの借入の見返りに、割当増資とともに、取締役3名と監査役1名が非常勤ながら送り込まれた。しかし、本年5月ころから日本振興銀行が金融庁から業務停止命令を受けるなど怪しくなり、送り込まれた役員たち4名のうち取締役2名、監査役1名が6月から8月に辞任した。当然、銀行法に抵触する可能性があり、NISグループは金融庁管轄の業務を主としており、NIS本体に影響が出ないように、事前の対策上NIS側が、送り込んだ役員たちを辞任させたことは明らかである。

シノケングループの役員の動き
 
09年3月期
09年12月期
備考①
備考②
代表
篠原英明
篠原英明
創業者
 
取締役
辻  正隆(常務)
霍川順一
プロパー
 
取締役
霍川順一
清水克敏
中小企業不動産機構㈱代表
8/31辞任
取締役
森永裕一
西尾  豊
中小企業監査機構㈱代表
6/30辞任
取締役
三浦義明
岡本健志
中小企業管理機構㈱代表
 
 
 
 
 
 
監査役
柴田弘俊
柴田弘俊
 
 
監査役
井上勝次
井上勝次
 
 
監査役
坂田  
坂田  
 
 
監査役
 
檜垣  
NIS-G監査役
6/30辞任

同社は、リーマンショックにより、購入予定のファンドが逃げ、路頭に迷う寸前、姉歯事件の時には緊急対応した福岡銀行も今回は見て見ぬ振りしたため、日本振興銀行からの融資は何よりもありがたいものであった。
同社は姉歯事件を乗り切ったように、今回も日本振興銀行の問題が露見したことにより、NISグループの持株も過半を割り込み、今ではNIS系役員は1名だけ、篠原代表の営業や他の動きに大きな制約はなくなり、事業に専念できる体制となった。
つづく
[ 2010年9月28日 ]
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