アイコン 福岡市長選いよいよ本番⑳/吉田市長言いたい放題 公約反故当たり前の吉田市政

今回の福岡市長選では、争点であったはずの吉田市長の「こども病院アイランドシティへの何が何でも移転問題」が盛り上がらず、31日いよいよ告示される。
こうしたなか吉田市長は、マスコミへの登場を意識してか急に元気になり、調子に乗りすぎ状態。懸案の売れないアイランドシティの呪縛に対して、公的な施設をいくつも作る構想を打ち出した。
既に子ども病院移転を決定させており、約200億円の投資が必要という青果市場の移転構想も打ち出している。 

このたび、それでも膨大な土地がアイランドシティに残り、吉田市政はそれに見合うだけの大きな箱物を福岡市が、市民のために造ることを宣言したようなものである。
前回市長選では、マニフェストを武器に山崎市長に勝利した吉田。そのマニフェストを完全に形骸化させた4年間の市政運営であった。

保守派や公明党が圧倒的に牛耳る福岡市議会に対して、名古屋市や大阪府の首長とは全く異なり、宣戦布告もせず、迎合してしまった結果である。また市議会の民主党にしても、菅違い政権と同様、市民と遊離した保守・公明に迎合するという変質ぶりとなっている。

吉田市長は、前回選挙での第1声は、アイランドシティの対岸で行い、総事業費4,000億円以上のアイランドシティ事業について「ゼロから白紙に戻って考えてみたい」と声高らかに宣言、全部のマスコミが取り上げ、初当選時の白紙から推進派と化かした山崎市長に勝利した。

吉田市長は、西日本新聞社出身だけありポイントでは目立つことを知っている。しかし、現実の市政では福岡市民との約束事である公約などに全く執着せず、こども病院アイランドシティ移転問題も白紙(公約は検討)と市民に訴え、市民から当選させてもらったにもかかわらず、推進派に変貌してしまった。また公約した市民生活に直結した学童保育無料化問題も頓挫したままである。
(アイランドシティを開発する博多港開発㈱の借金問題も、広大な北側の開発凍結用地(持分)
や公園、道路を福岡市が購入して、多くの借金を減らしたに過ぎない。民間会社が分譲地を開発した場合、道路や公園は市に無償で譲渡される慣わしであるが・・・・、その結果1,000億円以上あった博多港開発の借入金が120億円にまで減じている、福岡市の買取資産? が増加しただけ)

吉田市長は、選挙市民との公約など、市政運営で何の拘束も受けないとしてしまった。そのような福岡市政を、吉田氏に今後の4年間任せてよいのか11月14日に福岡市民は結論を出す。

市債残高:2兆5,067億円(人口1,450,838人、赤ちゃんまで入れた一人当たり172万7,760円)
 

[ 2010年10月26日 ]
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