アイコン 福岡県の住宅着工状況について 2010年11月の概況

国交省発表の福岡県の11月の住宅着工状況は、前年同月比18.3%増の2,900戸であった。
内訳は、
① 持家=注文住宅は堅調に推移して、同29.1%増の1,047戸
② 賃貸マンション・アパートの貸家が、同7.3%増の1,294戸
③ 分譲マンションは、同16.3増の293戸。
④ 分譲戸建住宅は、同40.7%増の249戸で、本年に入り7月▲3.8%の微減を記録しただけで他の月は全部増加している。 1月から11月までの累計でも、36.8%増の2,097戸(昨年1~11月1,532戸)と大幅増となっている。 関東勢の一建設はじめ、地元勢も低価格路線のパワービルダーで伸長しており、注文住宅の大手メーカーや地元工務店が足踏み状態の中、あなどれない存在になりつつある。
持家=注文住宅は、建替時期到来で、底堅い動きであるものの、景気に左右されている。しかし、07年当時の着工件数まで回復してきた。
 

<持家=注文住宅着工戸数>

福岡県
持家=注文住宅
 
2007年
2008年
2009年
2010年
前年比%
1
779
773
651
774
18.9
2
783
720
618
658
6.5
3
797
793
686
730
6.4
4
882
825
657
731
11.3
5
850
872
715
853
19.3
6
849
784
807
791
-2.0
7
703
939
826
808
-2.2
8
832
988
798
1,027
28.7
9
859
921
758
914
20.6
10
981
864
850
949
11.6
11
901
732
811
1,047
29.1
12
802
837
820
 
 
10,018
10,048
8,997
9,282
 
 
-9.78%
0.30%
-10.46%
3.17%
 
11月まで
9,216
9,211
8,177
9,282
13.51%

 
<戸建分譲住宅着工戸数>

福岡県
戸建分譲
 
2008年
2009年
2010年
前年比%
1
213
93
148
59.1
2
145
116
157
35.3
3
189
144
163
13.2
4
165
133
146
9.8
5
207
117
187
59.8
6
208
140
205
46.4
7
146
182
175
-3.8
8
175
133
277
108.3
9
163
138
187
35.5
10
200
159
203
27.7
11
135
177
249
40.7
12
144
194
 
 
2,090
1,726
 
 
 
 
 
 
 
11月まで
1,946
1,532
2,097
36.88%

 
<戸建+分譲戸建 着工戸数>

福岡県
戸建+分譲戸建 着工戸数
 
2008
2009
2010
1
986
744
922
2
865
734
815
3
982
830
893
4
990
790
877
5
1,079
832
1,040
6
992
947
996
小計
5,894
4,877
5,543
 
-17.25
13.66
7
1,085
1,008
983
8
1,163
931
1,304
9
1,084
896
1,101
10
1,064
1,009
1,152
11
867
988
1,296
12
981
1,014
 
12,138
10,723
11,379
 
 
-11.66%
 
1~11月
11,157
9,709
11,379

 <分譲マンション着工戸数>
 分譲マンションは、調整局面を終え、回復基調にあるといえるが、その勢いはとろい。以前業界をリードした地場デベロッパーの殆どがリーマンショックで窮地に立たされ、その整理や淘汰は進んでいるものの、福岡銀行を筆頭に地場の金融機関がそっぽを向いており、中央大手と地場のJRや西鉄などに限られている。そのためこれといった勢いは感じられない。
 

福岡県
分譲マンション着工戸数
 
2008
2009
2010
1
1,139
249
286
2
424
955
95
3
337
286
898
4
662
348
418
5
1,424
695
62
6
461
195
244
小計
4,447
2,728
2,003
 
-38.66
-26.58
7
780
196
298
8
1,034
108
378
9
870
66
71
10
595
363
380
11
427
252
293
12
609
473
 
8,762
4,186
 
 
 
-52.23%
 
1~11月
8,153
3,713
3,423

<賃貸物件着工戸数>
賃貸住宅は、実需を考慮せず、やりっぱなしに開発していたディックスクロキやファンドなどが、リーマンショックにより破綻したり、逃げたりして激減。2006年には33,675戸あった賃貸建物も昨年は13,755戸まで落ち、本年は昨年を4.8%ほど上回った程度で推移している。都心部での開発はまだ完成建物のむ部屋がかなり空いており、開発業者も限られその勢いはない。都心部であっても場所次第では開発されてきている。
 

福岡県
賃貸物件着工戸数
 
2006
2007
2008
2009
2010
1
2,292
2,673
1,788
1,662
793
2
2,592
2,719
1,783
1,145
1,448
3
2,598
3,583
1,748
1,369
1,316
4
2,679
2,459
2,373
1,122
1,327
5
3,228
2,379
2,613
839
1,294
6
3,348
3,891
2,776
1,143
1,342
上半期
16,737
17,704
13,081
7,280
7,520
 
5.78%
-26.11%
-44.35%
3.30
7
1,836
1,634
2,909
1,050
1,020
8
2,103
1,058
2,274
895
1,209
9
2,962
1,011
2,113
1,093
938
10
4,248
1,499
1,776
973
1,119
11
3,018
1,660
1,821
1,206
1,294
12
2,771
2,001
1,807
1,258
 
下半期
16,938
8,863
12,700
6,475
 
 
 
-47.67%
43.29%
-49.02%
 
33,675
26,567
25,781
13,755
 
 
 
-21.11%
-2.96%
-46.65%
 
1~11月
30,904
24,566
23,974
12,497
13,100

[ 2011年1月 4日 ]
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