アイコン 清水建設/コンクリ連続打設で日本記録樹立 世界最大LNG地下タンク底打設

同社は、横浜市鶴見区扇島で施工中の世界最大のLNG地下タンク(発注:東京ガス)において、2月10日から四昼夜にわたり39,151m3のコンクリートを底部分に連続打設し、連続打設量の日本記録を樹立したと発表した。

 建設中の地下タンクは、内径72m、深さ61.7mの巨大な円筒形、奈良東大寺の大仏様がすっぽり入ってもまだ余るほどの大きさ、貯蔵される25万klのLNGを都市ガスにすると、一般家庭36万世帯の1年分の使用量に相当するという。
 同社は、09年4月から作業にかかり、地盤改良等の準備工事を経て、まず内径78m、厚さ1.4m、深さ80mの巨大な円筒形の仮設の壁(山留壁)を地中に構築。続いて円筒形の壁の内側の土砂30万m3を掘削、昨年7月に地下62m地点に到着した。
その後、底版部に総量4,300tの鉄筋を4段にわたって設置するとともに、LNGのマイナス162℃という極低温による地盤凍結を防止するヒーティング設備を設置、2月10日に、面積約5,000m2、厚さ8mの底版にコンクリート3.9万m3を連続打設する工程を迎えた。
なお、コンクリート使用量は、30階建超高層マンション2棟分の使用量に相当する。

 連続打設は、10日の10時にスタート。地上部と底版部に各10台ずつ計20台配備したコンクリートポンプ車をフル稼働させ、1時間あたり約550m3を目標に四昼夜連続で打設を進め、16日10時に作業が終了した。その間、建設地に入場した生コン車は延9,208台(30秒に1台の割合で入場)、生コン打設量は39,050m3となり、連続打設量の日本記録を樹立した。

<工事概要>
工事名称:TL22LNG地下式貯槽建設工事(土木工事)
所 在 地: 横浜市鶴見区扇島4-1
発 注: 東京ガス(株)
設 計: 清水建設(株)
構 造: RC造(一部PC造)
規 模: 貯蔵容量25万キロリットル、貯槽内径72m、液深61.7m
工 期: 2009.04~2013.11
 

コンクリ打ち

以 上
 

[ 2011年2月17日 ]
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