五島ふくえ漁業協同組合に導入された海水シャーベット製氷機「LIQID SNOW」の評判は?( 冷熱技研)
まだ夜が明けきれぬ午前六時の福江港。
次々ときびなご漁から戻ってくる船が着く。水揚げされたばかりのきびなごは、氷と一緒に素早く発泡スチロールの箱に詰められ、長崎や福岡へと出荷される。 手は感覚を失うほど冷たいはずなのに、漁師たちはそれを感じさせないスピードで仕事をこなしてゆく。福江港で毎日繰り返されている光景である。
漁師歴五十一年、きびなご漁を専門にして二十年という峰明義さんに話を聞いた。
峰さんは多いときで一日五百キロの漁獲量を誇る大ベテランだ。
「五島のきびなごはエサや海流が違うのか、とにかく美味しかとです。こぶりで柔らか、身がふんわりしています」
鮮度が命のため、以前刺身は五島でしか食べられなかった。
しかし、五島ふくえ漁業協同組合では試行錯誤を重ねた結果、出荷の際に海水をシャーベット状にした氷を使用することで鮮度を保つことに成功。長崎はもちろん福岡でも刺身で味わうことが可能になった。
「福岡にいる二歳の孫がきんなごの刺身ばおいしかって言うてくれるとです」
と嬉しそうに話す峰さん。
「長崎の人にもぜひ食べてほしかですね。一度食べてもらえば、その美味しさは必ず分かりますから」
長崎市内での消費拡大を目指し、今後はイベントなどで無料で提供する企画も考えているという。
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