アイコン なんか変だぞ 長崎がんばらんば国体 新陸上競技場建設工事の発注(3)

予定価格の85%での入札価格に対して低入札調査
1)で掲載したが、当案件はWTO案件として最低入札価格の限度設定はできない。今回落札では、第一工区では下記のとおり清水・西海・長崎土建特定建設工事共同企業体であった。落札額は31億円。入札金額からいえば、大林・谷川・野副特定建設工事共同企業体が30億81百万円であり、金額では大林JVが安いが、総合評価での決着となっている。
 

全く同じく第二工区でも、失格・無効の連発で、当該の2社しか入札対象に入れず、ちゃんと大林・谷川・野副特定建設工事共同企業体が落札していることから、笑いが止まらない。

元々、当案件は、鹿島・上滝・八江グリーンポート特定建設工事共同企業体が、仮落札者として1工区:30億6400万円、2工区:18億5400万円で仮落札していたという。 しかし、JV構成員の上滝が、長崎県南バイパス建設事務所発注の主要地方道長崎南環状線道路改良工事(新戸町側舗装工その2)において、平成23年2月4日、安全管理措置の不適切が原因により、走行中のバイクが転倒し、バイク走行者が負傷する事故を起こしたため、2月10日2ヶ月間の指名停止を受けたことにより、同JVは入札を辞退するという事態に至った。

当入札案件は、鹿島JVを外して振り出しに戻り、6JVが5JVになった。ところが当案件は、最低入札価格を設定してはならないWTO規格の入札案件であるが、低入札調査基準を設けて、低入札に対して牽制していることは注目に値する。予定価格は38億05百万円となっている。その8割は30億44百万円であるが、85.08%で低入札調査基準価格を設けている。オンブズマンが太鼓判を押す長崎県の談合疑惑率であるが、今回の入札では85.08%以下であったら、低入札調査を受けるというおかしな制度を導入した。
長崎県の談合疑惑率が、スバ抜けて全国1位であるため、予定価格を高~く設定して、汚名返上をしたいのではと疑ってしまう。ましてや、落札率は全国平均でも予定価格の85%くらいであり、その価格に対して、低入札調査を受けるとは、ゼネコンもあきれ返っている。

こうして、落ち着くところに落ち着いたのではという輩もおり、上滝の事故も同じ場所で一定時間に何台か事故にあっており、道路の窪み改修など直ぐ対応することから普通考えられず、・・セではないかという人も出てくる始末である。 

発注番号( 48876 )
      入 札 結 果 一 覧 表
 
工事番号
22補債般001-1-1
入札執行機関
土木部 建築課
工 事 名
長崎県立総合運動公園新陸上競技場(仮称)新築工事(1工区)
入札執行日
平成22年12月17日10時 00分
工事期間
  平成25年6月28日限り    
落札決定日
平成23年2月16日
工事場所
諫早市 宇都町
 
 
予  定  価  格
3,805,293,000
一般競争入札で
    (税抜き)
競争参加資格の
最 低 制 限 価 格
 
ない者の 有 無
    (税抜き)
 
低入札調査基準
3,237,786,000

 

商号又は名称
入札金額
標準点
加算点
評価値
結  果
(A)
(B)
(C)
{(B)+(C)}/(A)
大林・谷川・野副特定建設工事共同企業体 
3,081,000,000
100
25
4.057
 
鹿島・上滝・八江グリーンポート特定建設工事共同企業体 
 
 
 
 
無効
清水・西海・長崎土建特定建設工事共同企業体 
3,100,000,000
100
27.5
4.113
落札(低入札調査)
松尾・堀内・大坪特定建設工事共同企業体 
 
 
 
 
無効
竹中・親和・吉次特定建設工事共同企業体 
 
 
 
 
無効
鴻池・宅島・大石特定建設工事共同企業体 
 
 
 
 
無効

[ 2011年4月21日 ]
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