アイコン 工業ガス最大手の大陽日酸/公取委から53億円もの課徴金支払命ぜられる

同社は、平成22年1月19日、20日に産業ガスの取引に関する独占禁止法違反の嫌疑で公取委の立入検査を受け、以降同委による調査を受けてきたが、本日(26日)同委員会から、独占禁止法に違反する行為があったとして、排除措置命令および課徴金納付命令を受けた。
同社は、立入検査以降徹底した原因究明を行うとともに、再発防止に向けたルール整備や講習会実施などを推進してきたが、このたびの公取委からの命令を厳粛かつ真摯に受け止め、経営層から一般社員に至るまで全員が深く心に刻み、グループをあげて再発防止を徹底し、信頼回復に努めるとしている。

今回の排除措置命令及び課徴金納付命令の概要等は、以下のとおり。

1. 排除措置命令の概要
エアセパレートガス(液体酸素、液体窒素及び液体アルゴン。但し医療用を除く。)の取引に関して他の事業者と共同して販売価格の引き上げに合意したとして、違反行為となる合意が消滅している旨を確認するための排除措置を講じること及び今後は販売価格を自主的に決定し、他の事業者と販売価格改定について情報交換を行わない旨を命じられた。

2. 課徴金納付命令の概要
・納付すべき課徴金の額:51億4,456万円
・納付期限:平成23年8月29日

同社は、工業用ガス国内首位、世界5位。半導体など電子向けでは世界3強の一角である。前3月決算ですべて引当済として涼しい顔のようである。儲かっている構造がこうしたところにあったと思われる。
 

連結/百万円
2009年3月期
2010年3月期
2011年3月期
売上高
495,746
433,390
483,620
営業利益
29,164
27,556
35,468
営業利益率
5.88%
6.36%
7.33%
経常利益
27,948
27,058
34,167
当期利益
16,533
15,748
12,736

 
[ 2011年5月27日 ]
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