同社は昭和２６年創業、２８年２月法人化した水産物加工卸業者。戸井産のタコを使った煮ダコの加工で全国的に知られ、戸井産のマグロに関しても血抜きや運搬時の冷却に独自の技術を有して、東京築地市場でも知名度を高め、平成20年３月期には年商約31億円を計上していた。
　しかし、主力の煮ダコが、タコ漁の不漁から低迷し、戸井産マグロの漁獲量も減少したことで、22年期には売上高が約18億円まで急減していた。
同社の破綻原因は、競走馬育成事業にあり、多大な借入負担が同社の財務体質を脆弱なものとし、今回の材料不足による売上不振による経営不振に、財務内容が耐えられなかった。
　なお、新たに第2会社の（株）丸魚岩本商店（函館市北美原３－１０－１０、代表：岩本はる恵）を設立しており、事業を承継する予定であるが、債権者が認めてくれるかどうかとなっている。