不正投資話の(株)美宝堂/事業停止・実質破綻
宝飾品販売の(株)美宝堂(愛知県名古屋市東区白壁4-1、代表:野々垣学)は、3月末事業停止、実質破綻した。負債額約22億円。
同社は、昭和35年2月法人化された宝石や貴金属・高級時計などを販売する会社。宝石、貴金属の小売業者。地元では経営者の親子3代が出演してのテレビCMにより知名度はあったが、最近は消費不況で売れず、CM費用負担やビルの借入金も負担となり、資金繰り悪化、金融機関の信用を失墜させ、金融債権も一部サービサー飛ばしされていた。
2009年夏頃から同社役員がダイヤモンドの不正投資の勧誘を知人に行い、今年はじめには4,800万円が返済不能になっていることが報じられ、客の信用もなくし3月はじめに店舗を閉鎖した。3月当時の代理人弁護士によると、民事再生の手続きを検討していたようであるが、不正勧誘の発覚で頓挫したようである。
金融機関の債権も含めて経営陣の私的な財産がなおざりにされ、温存されるべきではなかろう。
[ 2011年5月11日 ]
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