アイコン 家電量販店売上高ランキング2011

非上場で秘密主義のヨドバシカメラの3月期決算を除き、決算が出揃った家電量販店の各社。なかでも目を見張るのは、ケーズデンキHの18.86%とノジマの27.89%の売上高の増収ぶりである。経営危機から店舗閉鎖の大型リストラを敢行したベスト電器を除き売上高は各社伸長しており、不景気のなか、家電エコポイントの恩恵に大きく授かった期であったといえる。(ベスト電器も不採算店の多くを閉鎖しており、実質売上高は大きく伸長させている)

利益ランキングでは、メーカーからの仕入戻入益が営業外収益に発生するため経常利益でランキングを見ると、1位には超大型の都心型店舗を少数で展開するヨドバシカメラが販売価格も安いものの、効率面から7%台の経常利益率を誇っている。2位には伸長し続けるドンのヤマダ電機及び脅威の進撃を続けるケーズデンキが共に6.40%の経常利益率となっている。
ヤマダ電機は都心型へ駒を進め、ニューコンセプトの「LABI新宿東口館」を大成功させ、ヨドバシカメラの領域に本格的に迫ろうとしており、今後とも海外展開も含めて目を離せない動きをしている。

不振が伝えられるビックカメラ・ベスト電器は、結果売上高も振るっていないが、経常利益率も1%台となっている。コジマは10/3期の1.39ポイントから2.60ポイントと1.21ポイントも改善させており、利益面では歯止めがかかったようである。

今年度は、エコポイントも主要なところはなくなり、その反動で各社試練の年度となろうが、今 正に扇風機旋風が福島原発事故を受けての省エネ対策として吹いており、他の省エネ家電製品への相乗効果が期待されるところである。

なお、当数値については、ビックカメラについては前期の2010年8月期の数値を当ランキング2011の数値として使用している。またヨドバシカメラについては、1年遅れの10年3月期の数値を使用している。ベスト電器は2月の決算数値である。
 

家電量販店売上高ランキング2011
 
連結/百万円
売上高         
 伸 率   
経常利益
当期利益
前期売上高
決算期
1
ヤマダ 電機
2,153,259
6.80%
137,847
70,754
2,016,140
11/3期
4
ビックカメラ
608,274
3.24%
11,759
5,965
589,177
10/8期
8
ベスト電器
340,969
-1.35%
5,854
1,057
345,619
11/2期
暫2
B+B 小計
949,243
1.55%
17,613
7,022
934,796
単純合算
2
エディオン
901,010
9.88%
34,435
16,211
820,030
11/3期
3
ケーズデンキH
770,947
18.86%
49,365
23,412
648,628
11/3期
5
ヨドバシカメラ
683,600
-2.51%
48,500
 
701,200
10/3期
6
コジマ
449,499
2.57%
11,690
2,014
438,255
11/3期
7
上新電機
435,237
12.87%
11,978
6,152
385,607
11/3期
9
ノジマ
213,500
27.89%
7,270
3,708
166,941
11/3期

 

経常利益ランキング
1
ヨドバシカメラ 
7.09%
2
ヤマダ 電機
6.40%
3
ケーズデンキ-H
6.40%
4
エディオン
3.82%
5
ノジマ
3.41%
6
上新電機
2.75%
7
コジマ
2.60%
8
ビックカメラ
1.93%
9
ベスト電器
1.72%

 
[ 2011年5月25日 ]
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