５月は、持家と貸家は減少したが、分譲住宅が増加したため、全体で増加となっている。
東日本大震災の影響が関東・東北にあり、そうした影響を勘案すれば、４月以降の着工件数は、ある程度実態より下がっていると思われる。
また、住宅建築業界では、着工に入ったものの、震災（構造合板工場が大きな被害を受けた）で構造合板が大幅に不足した影響もあり、震災後から大きな影響が出ている。

１．総戸数
○新設住宅着工戸数は 63,726戸。前年同月比 6.4％増， 2ヶ月連続の増加。
○新設住宅着工床面積は 5,827千㎡。前年同月比 5.9％増， 2ヶ月連続の増加。
○季節調整済年率換算値では 815千戸。

２．利用関係別戸数
①持家＝注文住宅
○持家は 23,528戸（前年同月比 2.9％減， 19ヶ月ぶりの減少）・・・震災の影響
・民間資金による持家は 19,889戸（同 5.9％減， 5か月連続の減少）
・公的資金による持家は 3,639戸（同 16.9％増，20か月連続の増加）
公的資金による持家は増加したが、民間資金による持家は減少したため、，持家全体で減少となった。
②貸家
○貸家は 20,669戸（前年同月比 5.0％減， 8か月連続の減少）
・民間資金による貸家は 18,044戸（同 1.5％増， 8か月ぶりの増加）
・公的資金による貸家は 2,625戸（同 34.0％減， 3か月連続の減少）
民間資金による貸家は増加したが、公的資金による貸家が減少したため、貸家全体で減少となった。
③分譲住宅
○分譲住宅は 18,822戸（前年同月比 42.9％増， 15か月連続の増加）
・マンションは 10,006戸（同 138.1％増， 2か月連続の増加）
・一戸建住宅は 8,796戸（同 1.8％減， 17か月ぶりの減少）

一戸建住宅は減少したが、マンションが増加したため、分譲住宅全体で増加となった。